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こんばんは、アヌです。

作品がまた不定期に書きたい周期に入っています。

考えついた作品を書いていくので、何かの作品の続きを待っている人はごめんね。

ということで、今回は過去作のリメイク版…です。

殆ど内容は違うので、楽しんで読んでくれればと思います。


【注意喚起】

・ご本人様方には一切関係ありません

・二次創作

・キャラ、口調迷子あり

・転生、創作、能力、軍パロ等

・グロ表現あり



それでも良ければどうぞ。












____



カチッ…カチッ…_


部屋にこだまするボールペンの音。

ソファに座る黄色の彼がチラリと、配布した資料に目を通さない青色を横目で見る。


「…さっきからなに?w」


耐えかねた黄色が聞くと、振り返ることもせず、ただただ窓の外を見てポツリと呟く青い彼。


「…俺雨嫌いなんだよねぇ〜」


ら民天気予報では今日は土砂降りの1日だそうで、いつものように外出できない彼は、部屋で仕事を全うしなければならなくなったのだ。

心なしか、表情も曇っている気がする。


「どうでもええから早よそれ進めてくれん?」


言葉を一蹴し、資料に視線を戻す彼。

青色のデスクにはまだ山積みの資料。

仕事をせず逃げる青色のおかげで、早急に終わらせなければならない仕事に関してはこの黄色がほとんどを担当しており、常日頃から頭を抱えていた。

尚、彼自身の担当エリアも事務仕事も存在する為、実行することが出来るかを確認した上で依頼を了承しているとのこと。

国民にアンケートを取れば、結果は一目瞭然。


「やりたくなぁい〜」


ぐだぁとだらしなくデスクに伸びる青色。

その様子に黄色は目もくれず、見ていた資料のページを黙々と捲った。


ガタ__


突如、立ち上がる青色。


「‪”‬ばど‪”‬」


青色の生気を感じない瞳が黄色を見る。


資料から目を離した黄色の瞳と先程から浴びせられる青色の瞳の視線が合う。


「室内にアスレエリア置いてみるのはど?」


言い切ると同時に、彼は得意げに鼻を鳴らし胸の前で腕を組んでみせた。

黄色は無反応なまま、その脱力したツリ目を天井へと向ける。


「…いい提案やろうけど、それやと青鬼の館と変わらんやろ?」


黄色の言葉に、青色は軽く首を振り否定する。


「あれは復活でしょ?俺が提案してるのは”日常的に遊ぶもの”だから」


黄色は薄々気がついていたので、その言葉を聞いた途端_


「分かったッ」


と言いながら重い腰を持ち上げ、立ち上がる。

前傾姿勢になったと同時に俯く彼の顔には、子どもが悪さをするときのような笑顔が張り付いていた。


「俺に任せろ」


____



モニターが部屋一面貼り付けられた薄暗い部屋の中、カタカタとキーボードを鳴らす2つの影。

片方が椅子を鳴らし、右に座る某キャラクターのきぐるみを着た彼に自身が操作していたモニターを見せる。


「”みっどぉ”これでい〜?」


キーボードをカタカタと器用に鳴らしていた手が止み、見るよう促されたモニターに眠そうな視線を向けると小さく頷いた。


「んじゃ、俺はお昼の放送があるから行くね〜」


薄暗くても分かる透き通るような紫色の瞳が細められる。

緑色の彼はまた、小さく首を縦に動かした。


____



これはとあるラジオ配信に寄せられた一通の手紙から始まる物語。


『ラジオネームNさんからのお便りです…と』


雨の日、お昼に行われる平日ラジオ。

過去に行われていた”運営らジオ”を引き継ぐような形で『雨の日』と『平日』という憂鬱が重なる日にのみ行われる秘伝のラジオ。

本人は全く乗り気では無かったものの、ら民からこんな日を”どうにかして欲しい‼️”というアンケート結果から低条件の揃ったこのラジオが開催された。


『”こんにちは〇〇さん!

突然ですが、”コンタミ”さんは自分の前世を知ろうと思ったことはありますか?

これは私の実体験を元にしたお話なのですが、今月の半ばに「夢」を通して、前世の私と出逢い、話すことが出来ました。

変なことを言っているようで申し訳ないですが、良ければコンタミさんの前世が知りたいと思いこの便りを送らせて貰います”…と』


十人十色のこの国に雨が落ちるとき、皆が決まってこのラジオに耳を傾ける。

それは上層部の人間も、たまに。


『この方はきっと僕らのことを知らないのでしょうね』


きっぱりと切り捨てる彼に、少し笑ってしまう者が何名か。


『僕ら”運営”は生まれ変わることはないし、■ぬことも無いでしょう?』


淡々と話す彼は、決して便りを送ったヒトを貶したいわけではない。

けれど彼が心の何処かで誇りに思うそれを壊されたくないと、懸命に守っているのだ。


『…あ、でもそうだな』


紫色は防音室の中、天井を見ながら考える。

そんな時、どこかの小さな客室に避難していた青色が黄色の声を感知し、イヤホンを取り、ポケットに入れて部屋を出たことは誰も知らない。


「”らっだぁ”は、生まれ変わるのか…_」








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