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#ご本人様には関係ありません
Kow
1,002
#石川祐希×高橋藍
ボ
535
練習が終わったあとの体育館は、少しずつ人が減っていた。
達宣はタオルで汗を拭きながら、なんとなく周囲を見回した。
……あ、いた。
少し離れたところで、祐希がほかの選手と話している。
見つけた瞬間、達宣の表情がふっと明るくなった。
本人は、もちろん気づいていない。
「祐希さん!」
会話が終わったタイミングを見計らって、達宣は自然に近づいていく。
「お疲れ、大塚」
「お疲れさまです! 今日の練習、最後のあれ見ました? 俺、ちょっと悔しかったんですよね」
「見てたよ。惜しかったね」
「ですよね!? いや、でも次は絶対決めます」
悔しそうに眉を寄せたかと思えば、すぐに笑う。
話しているうちに、達宣の表情はどんどん柔らかくなっていった。
祐希はそんな様子を静かに見ていた。
達宣は、よく笑う。
もちろん、ほかの人と話しているときだって明るい。誰にでも気さくで、まっすぐで、話している相手を自然と笑顔にする。
それでも。
自分と話しているときに向けられるその笑顔を、祐希はどうしようもなく大切に思ってしまう。
「……何ですか?」
ふと、達宣が首を傾げた。
「ん?」
「いや、なんか笑ってません?」
「そう?」
「そうですよ!」
達宣が少しだけ不満そうに言う。
祐希は小さく笑った。
「大塚と話してると、楽しいから」
「……っ、あ、そうですか」
達宣は一瞬だけ言葉に詰まった。
それから、ほんの少し目をそらす。
けれど、すぐにまた祐希を見る。
祐希は、その小さな反応を見逃さなかった。
かわいいな、と思った。
けれど、口には出さない。
ただ、いつもより少しだけ柔らかく微笑んだ。
達宣はその笑顔を見て、なぜだか少し照れくさくなった。
でも、嫌じゃなかった。
むしろ、もう少し話していたいと思った。
「……祐希さん、そういえばさっきの話なんですけど」
「うん」
「最後の一本、俺、どこが悪かったと思います?」
話題なら、まだある。
聞きたいことも、話したいことも、考えてみればいくらでも出てくる。
達宣はそうして、また話し始めた。
祐希は急かさず、最後まで聞いてくれる。
達宣が言葉を探しているときも、途中で話がそれたときも、自然に受け止めてくれた。
だから、達宣は気づかなかった。
自分が祐希の隣にいるとき、いつもより少しだけ気が楽になっていることも。
祐希が、自分の何気ない言葉までちゃんと覚えてくれていることも。
そして何より。
祐希が、自分と過ごす時間を終わらせたくないと思っていることも。
「じゃあ、俺そろそろ行きます!」
時計を確認した達宣が、はっとしたように立ち上がった。
「うん。お疲れさま」
「祐希さんも! また明日!」
手を振って、達宣は明るく去っていく。
祐希はその背中を見送った。
引き止めたかった。
もう少し話していたかった。
けれど、達宣が帰ろうとしているのなら、それを邪魔する理由はない。
自分の気持ちを満たすために、達宣を困らせたくはなかった。
「……また明日、か」
小さくつぶやいて、祐希は笑った。
明日も会える。
それだけで、思っていたよりずっと救われる。
一方の達宣は、廊下を歩きながら、さっきの会話を思い返していた。
祐希さんと話すの、楽しかったな。
もう少し話せばよかったかも。
そう思った自分に、少しだけ照れくさくなる。
けれど、どうしてそう思うのかまでは考えなかった。
祐希さんは優しい。
話をちゃんと聞いてくれるし、一緒にいると落ち着く。
だから、また話したい。
達宣にとっては、それだけのことだった。
少なくとも、今はまだ。
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はじめまして、Haruと申します!
最近バレーボールファンになったので、全然違う!みたいなことがあるかもしれません、ご了承ください🙇🏻♀️
なんか変だなぁ、などございましたら、指摘していただけると、嬉しいです!
よろしくお願いします
コメント
1件
えもすぎる〜!!😭💕 達宣くんの素直な感じと祐希さんの静かな優しさがもう尊い…。練習後のちょっとした会話なのに、お互いの気持ちがじわじわ伝わってくるのがめちゃくちゃ良かった!一緒にいる時間を大事に思う二人、今後の距離の変化が気になる…✨ 続き楽しみにしてるね!🫶