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むり、って言ったのに。
お願いだからやめて、って言ったのに。
……阿部ちゃんは、全然止めてくれない。
「まって……っ、あべちゃ……もう、むり……っ」
涙がにじんで、視界がぼやけていく。
体中が熱くて、触れられるたび、震えてしまう。
もう限界だって叫びながら、心の奥ではもっと触れてもらう事を望んでる自分がいる。
「ああ……っ、ん、や、ぁ……」
奥まで届くたび、びくって跳ねる身体。
息が詰まるような快感に飲まれて、言葉もうまく出てこない。
阿部ちゃんの顔が近づいて、耳元で囁かれる。
「まだイけるよ、ね?」
その声に、また涙が溢れる。
だって、怖いくらい心地よくて、怖いくらい阿部ちゃんが好きで――。
「……ゃ、もう……むり……」
言葉とは裏腹に、身体は阿部ちゃんを求めてる。
どうして、こんなに逆らえないんだろう。
自分の意思なんか、もうとっくになくなっていて。
ただ、阿部ちゃんの動きに流されるまま、何度も、何度も――。
「……っ、ぁ……っ……わかん、ない……」
涙と吐息が混じって、ぐちゃぐちゃで、頭の中まで痺れる。
ずっと繋がっているせいで、どこまでが自分で、どこまでが阿部ちゃんなのか、境目が曖昧になっていく。
阿部ちゃんが優しく抱きしめてくれる。
その腕の中で、またひとつ、溶けてしまいたくなった。