アキデン
少々モブデン要素あり
1300文字以下
悪文
最初は嫌いだった。
俺の言うことは聞かないし、悪魔だし(最初は信じてなかったが)、マキマさん目当てでデビルハンターをしてるし…。
気にくわなかった。
だが、今は嫌いではない。
好きでもない。
相手は高校生ぐらいの奴だ、成人したやつがそんな奴好きになるなんてあり得ない。
あり得ないんだ。
あり得ないのに。
なんでマキマさん目当てって思うと胸が締め付けられるように痛いのか。
誰かに握られてるような感じ。
悪魔のせいか?
悪魔だとしたらなんの悪魔だ。
臓器の悪魔?
心臓の悪魔?
痛覚の悪魔?
どれもあったことない悪魔だ。
ならデンジが俺に何かしたのか、それとも単なる風邪か病気か。
俺には良くわからなかった。
で、今。
デンジが俺の上にいつの間にか乗っていた。
そのときのデンジはいつもよりと頬が赤く恥じらいが見えていた。
デンジに手を握られ顔を近づけられる。
「お、おいデンジ。
ちょっと待て。」
「なんだよ。」
「こういうのは俺らが作って良い関係じゃねぇんだ。」
「俺は保健体育の勉強がしたいって言ってんだよ。
ほら、実践第一?みたいなの聞いたことあるし?」
その時、無性に腹が立った。
なぜか、腹の底から何かが噴き出しそうになった。
なにに対して?
良くわからない。
ただ、大事なことをそんな簡単な形でやって良いのかと思った。
「俺じゃなくても良いだろ。」
「じゃあ、そこら辺の知らねぇ女に聞けば良いの?」
「それは迷惑だ。」
「じゃあ、マキマさんに聞けば良いのか?」
「それも迷惑!!」
「じゃあ、誰なら良いんだよー。」
何も言えなかった。
誰に聞いても迷惑だ。
なら、俺が教えるのか?
いや、そんな関係作るなんてしてたまるか。
「……じゃあ、俺が借金作ってたとき、金稼ぎでちんこしゃぶった糞な男に聞けば良いか?」
「…は?」
聞き捨てならなかった。
借金作ってたってことは多分公安に入る前だ。
その時に、そんな嫌な稼ぎをしてたのか?
「もうそいつらしか宛てないんだけど。」
「…そ、それは駄目だ!!」
勢いで俺は立ち上がり、デンジの肩に手を置いた。
デンジはきょとんとした顔をしていた。
ほんとに何も知らねぇのか?
あんま言いたくないけどさっきの話を聞くと本当にこいつはセックスしたことねぇのか?
実はしてました。とか言ったら俺はそいつのこと殺しそうになる。
…………どうして?
絶対に前の俺なら「あ、そう」で終わりにしそうだ。
でも、今は何故か心配になる。
怒りが込み上げる。
「アキ?」
デンジが俺の名前を呼びハッと現実に戻された。
デンジは子供みたいに首を傾げまるで「大丈夫?」と言ってるような顔をしていた。
子供…子供…。
そうか、俺らは一緒に住んでるんだ。
多分これからも一緒に住むいわゆる家族みたいな存在になるんだ。
なら俺は…こいつらの保護者みたいな存在だ。
「…………俺が教えるから。」
そのときの俺はどうも頭があまり働かなかった。
馬鹿だな。
やっと🔞の導入部分が出来てほっとしてます。
ワンチャン次回🔞かも…。
コメント
5件
500押しました! ほんとにいつかノア様みたいに上手く書けるようになりたいです! ほんとにあこがれ、、、、
ありがとう。続きめちゃくちゃ待ってます
おっふ