先週見た夢が原因だ。
いつの間にか兄が帰ってきており、その瞬間名前を呼ばれベッドに押し倒された。
全身を舌で這われて
何度も腰を反らし、くねらせた。
その後のことも鮮明に覚えている。
ただ、その快感だけは忘れてしまっている。
否、夢なのだから視覚と聴覚からの情報以外を感じることはなかった。
本当にセックスをするのなら、どんな感覚なんだろう。
そう考えているうちに、気づけばズボンを床に脱ぎ捨てていた。
「あ…今日はしないつもり…だったのに…」
中指と薬指に自分の唾液を絡めると
熱くなっているそこへ指先から押し込んだ。
「あっ…♡」
2本の指を飲み込んだ中は、今日も強い快感に期待してヒクつきを起こしている。
軽く指を前後に動かす。
「…ん…♡はぁ…♡」
兄のことを考えて何度かしていたおかげで、自分がどこをどう触れば気持ちいいかを、知ることができた。
でも兄は何もしてこない、臆病な自分は、誘うこともできない。
その行為をするきっかけを一瞬も感じられずに、ただ平凡な日々を送っている。
だからどれだけ自分の感度を上げたり、自慰行為の回数を重ねても
好きな人にされると、自分でするより何倍も気持ちいいのか…という疑問に答えがつくことはないのだ。
「あー…もうっ…」
自分から兄に好きだと告白した時もそうだが、こういう時に限って鈍感な兄に対してのもどかしさと
なかなかセックスをしたいと言い出せない自分への怒りと悔しさで、ニュートは少し激しめに指を動かす。
「っふ…ッ…♡こ…こことか…触られたい…なっ」
指を曲げると、こりっと指先に響く
それと同時に、脳がピリピリとする感覚がある。
「ひあぁっ♡」
前後に動かす次は、そこを集中的にこねるように、指先をぐりぐりと押し込む。
だんだんと気持ち良くなると、水音も増していく。
「あぁーっ♡気持ちいい…っ♡気持ちいいよっ♡はぁっ…すぐイっちゃいそうっ…んっぁ♡」
セックスをすることはないとわかっていても
それでもそういう妄想をして、今日も果てる。
「あぁっ♡兄さん気持ちいいよっ♡はぁ…ここ好きっ…♡もっと…ぐりぐりしてっ…?♡あーっ♡」
兄を呼びながらすると、より一層興奮する。
「ひっ…いいよ兄さんっ♡あぁ…気持ちいいっ…♡兄さんっ♡」
その瞬間、カチッ…と微かに金属音がした。
「…え…!」
突然の音にニュートはヒヤリとし指を抜いた。
中途半端に快感だけ与えられたそこは熱を帯び、くぽ…と音を立てていた。
「い…今のって…?」
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