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コンタミ「ただいまぁ〜」
ソル「!おかえりなさい!」
コンタミ「いい子にしてたぁ?」
ソル「うん!勿論やでぇ!」
コンタミ「そっかそっか。よしよし。ソルはいい子だねぇ」
貴方に撫でてもらうのが好きだった。貴方の手が優しくて、温かくて。
そして僕はいつだって貴方の1番で居たかった。貴方とずっと一緒に居たかった。
、、、でも、、僕と貴方か結ばれる事は絶対に無い。だから、貴方は女の人を家に連れて来たんでしょ、、?
「お邪魔しまぁす」
コンタミ「はぁい。お邪魔して下さぁい」
「今日は呼んで下さってありがとうございます〜」
コンタミ「いえいえ〜」
「今日はよろしくお願いしま〜す」
コンタミ「こちらこそ〜」
コンタミ「それじゃあソルくんはお部屋でいい子にしててねぇ」
ソル「、、、うん」
貴方はそう言ってその女の人とリビングへ入っていった。パタンッと乾いた音が廊下に響く。あれ、、?こんなに廊下って長かったっけ、、?いつもは短い距離なのに、リビングがすごく遠く感じた。僕は自分の部屋に戻ってベットの上で少しの時間寝転がっていた。コンタミさんとその女の人の笑い声が微かに聞こえて来る。いつもは、、その場所は僕のだったのに、、そう考えると途端に心が苦しくなった。目から熱い何かが出てくる。これは何、、?時間が経つにつれてどんどん心が痛くなってくる。痛みが収まる気がしない。
、、、、、、此処に居たくない。
そう思った瞬間、風がふわっと僕の周りを吹いた。視線を動かせばそこには開いている窓が。、、、ここから居なくなれば、、痛みは無くなるかな、、、。
次の瞬間、僕は窓枠に立っていた。
ソル「、、、、コンタミさん、、さようなら。」
誰も聞いてるはずがないのに、僕はぽつりと誰も居ない部屋にそう言って、窓枠から降りた。外は雪が降って居るみたいで、白いものがふわふわとお空を舞っていた。塀があってあんまり見えないけど、それでも綺麗だなって思った。階段を沢山降りて、1階らしき所に来たけれど、扉が開かなかったから2階にいって隙間から降りた。初めて踏んだ地面は雪が積もってて、むぎゅむぎゅ音が鳴って楽しい。そこから音を鳴らして歩いていると人がいっぱい居るところに着いた。皆温かそうな服を着ててちょっとだけ羨ましかった。ちょっと歩いてると目の前に大きな人が居た。
「あれぇ?こんな所に真っ白な子猫が居るんだけどぉ〜」
「あ、ほんとだ。真っ白で雪みたいだね」
「俺じゃなきゃ見逃してたねぇ」
「誰でも分かるわ。」
「エッ、キョーサン色盲ナノ二、、」
「ん〜?なんだってぇ?どりみー」
「ナンデモナイヨ」
その人達は青色、赤色、黄色、緑色が目立つ人達で、綺麗なお目々をしていたんだ。
「え〜可愛ーん俺の次に」
「どう見てもこの子の方が可愛ええやろ目ぇ腐っとんのか?」
「酷い!!!、、も〜、、、ほら、こっちおいでぇ」
黄色の人に悪口?言われて悲しんでる?たけど、青い人が手袋を外しながら僕を見て、手を伸ばして来た。ちょっと近づくとその人は僕の頭を撫でてくれた。その人の手は暖かくて、気持ちよかった。だから僕も気が付かないうちに自分で頭をその人の手に擦り付けていた。
「えっ!!何この子!!可愛すぎるんですけど!!」
「人懐っこい子やなぁ、、」
「ン。フワフワ可愛い。」
そう言うと青い人は僕の頭を撫でながら、もう片方の手で僕を持ち上げて胸あたりでぎゅっとしてくれた。マフラーがふわふわで気持ち良かった。手も暖かくて気持ち良かった。コンタミさんとは違った感触だったけど、どっちも好き。、、、、、、結局忘れられないや。思い出しちゃった。、、、もうあそこには戻れないのに、、、、、要らない記憶はずっと残るってコンタミさんが言ってたけど、、本当なんだなぁ、、、そう思うと、ちょっとだけ涙がでた。
コンタミさん、僕が出ていった事に気が付いたかな、あぁ、でもコンタミさんにはあの綺麗な女の人が居るから、僕は要らないよね。
僕なんかに優しくしてくれてありがとう。ご飯くれてありがとう。いっぱい撫でてくれてありがとう。おもちゃいっぱいくれてありがとう。いっぱい遊んでくれてありがとう。いっぱいお話してくれてありがとう。いっぱい笑顔見せてくれてありがとう。いっぱいお金かけさせちゃったのに、僕は何も返せなくてごめんなさい。恩を仇で返しちゃってごめんなさい。最後まで貴方のそばに居れなくてごめんなさい。、、でも、コンタミさんは、僕が居なくても幸せになれるよね。だって、コンタミさんは良い人だもん。僕なんか居なくったって、コンタミさんの周りには良い人がいっぱい居るよ。恋愛して、結婚して、一生幸せになって下さい。ごめんなさいコンタミさん。ごめんなさい。僕、コンタミさんの笑顔が1番好きだった。優しくて、暖かくて、見てるこっちも笑顔になれるもん。僕と同じ思いの人はこの世に沢山いるよ。だから、大丈夫。僕なんかの事は忘れて、幸せに生涯を終えて下さい。
「あれれぇ、、どうちたの?泣いてるの?」
青い人はそう言って僕の頭をまた優しく撫でてくれた。心が少しだけ痛く無くなった気がする。
「はぇ〜、、泣くんやな、猫って」
「アクビシタダケデショ」
「それにしては涙ポロポロ出過ぎじゃないか?」
「お〜、、よちよち。なんか怖いことでもあったのかな、、」
「とりあえず寒いしらっだぁん家行こ」
「ゑ?俺の家?」
「イコイコー!」
「ご飯買ってからにしようね」
「レウさん早くご飯買ってぇー!!」
「はいはい買ってくるからちょっとまってて」
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