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第70話『神と悪魔、激突の刻』
🌌 神界・戦律の原野
神の軍団と、闇の七柱がついに対峙する。
白き光の神々と、黒き炎を纏う悪魔たち──世界の理が今、剣を交えようとしていた。
上空の浮遊岩盤「審判の座」にて、ゲズたち星の英雄たちは見守っていた。
今はまだ、彼らが動く時ではない。
ゲズ「……これが、神と悪魔の戦い……」
セレナ「力だけじゃない……意志と意志がぶつかってる……」
リオン「どちらが正しいとかじゃない。けど、負けた方は世界を失う」
ウカビル「……見届けよう。かつて俺が届かなかった“力”を」
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⚔️ 第1陣:アポロン vs アザトース(傲慢)
神の太陽、アポロンが黄金の戦衣を纏い、光を爆発させて空へ舞い上がる。
対するは、漆黒の王冠を戴くアザトース。漆黒の翼を広げ、不遜な笑みを浮かべた。
アポロン「光はすべてを照らす。傲慢なる者よ、お前の影も──消し去ってみせる!」
アザトース「ふん……光など、己を焼くだけの毒。貴様こそ、力に溺れた偽神だ!」
閃光と重力の激突。
アポロンの【太陽槍・ソルレイ】が天地を貫き、アザトースの【傲慢咆哮・ディグマ】が空間をねじ曲げる。
衝突のたびに空間が裂け、次元が震える。
この一戦だけで、まるで戦場そのものが「別の宇宙」となったようだった。
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⚔️ 第2陣:アテナ&アルテミス vs レヴィアタン(嫉妬)
戦の女神アテナと、月の狩人アルテミスが連携して、碧の魔竜レヴィアタンに立ち向かう。
アテナ「正義の盾は、嫉妬の毒を弾く!」
アルテミス「月光の矢よ、心の歪みを射抜け!」
レヴィアタンは巨大な竜の姿に変じ、咆哮で精神を掻き乱す【嫉妬波・ネイドス】を放つ。
しかし、アテナの盾がその波動を受け止め、アルテミスの矢が月光の閃きで竜の鱗を貫いた。
アテナとアルテミスの絆が、レヴィアタンの心の隙を撃ち抜いていく。
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⚔️ 第3陣:アフロディーテ vs アスモデウス(色欲)
美と愛の女神アフロディーテは、静かに微笑む。
対するアスモデウスは、妖艶な微笑みをたたえ、黒薔薇のような瘴気を纏って現れる。
アスモデウス「愛と欲。似て非なるものを、貴様は理解しているか?」
アフロディーテ「愛は相手を照らす光。欲は己を焦がす炎よ」
二人の周囲だけ空気が異なる。
世界が夢と誘惑の狭間に落ちるような、幻惑と真実の戦いが幕を開けた。
アフロディーテの【純愛華・ピュアブロッサム】が、アスモデウスの【色欲蝶・セダクトミア】と交錯し、精神をかき乱す戦場が繰り広げられる。
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⚔️ 第4陣:アレス vs アザゼル(憤怒)
戦神アレスが、巨斧と槍を振るいながら咆哮を上げる。
アザゼルは黒き炎を纏った双剣を構え、不敵に笑う。
アレス「怒りは力だ!だが、お前のそれはただの破壊だ!」
アザゼル「フハハ! 破壊こそが創造の始まりよ! 真の怒りを教えてやる!」
炎と鉄の衝突。
二人の戦いは、戦場を真っ赤に染め上げていく。
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⚔️ その他の戦線
・オーディン vs ベルフェゴール(怠惰)
・ポセイドン vs ベルゼブブ(暴食)
・残るマモン(強欲)は、いまだ戦線に加わらず、静かに策を練っていた。
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🌠 見守る星の英雄たち
セレナ「神々の力って、あんなにすごいんだ……!」
ゲズ「でも、どこか……どこか危うい。勝っても、すべてが終わるわけじゃない気がする」
リオン「そうだ。これは“始まり”に過ぎない」
ウカビルはただ黙って、戦場を見つめていた。
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