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起き上がった先生が、私も起き上がらせてくれる。
「本当はゴールデンウィークに旅行行って、綺麗なホテルで…とか考えてたのよ。」
『え?』
「なんなら、予約だってしてあるからな!」
『えぇっ!』
「だからそれまで我慢って必死だったのに」
彼は、口を尖らさて私を見る。
『えぇ…?そんなの知らなかったし…』
「だってサプライズするつもりだったもん」
『えぇ!サプライズしてほしい!』
「もう遅いわ!笑」
彼がケラケラ笑う。
「でも、旅行は行こうな」
『…うんっ!』
笑ってた先生が、真剣な顔をして話し出した。
「オレはね、〇〇を大切にしたかったの。したかったってゆーか…したいの。」
『…』
「だから、まぁそれだけは適当にしたくない」
『…』
「でもそれが悩ませたんだもんな。ホント申し訳ない。逃げられて焦って怒って。」
彼が、頭を下げる。
『翔太』
「…ん?」
『察してってのは、無理だよ?』
「え?あ…そうだな 笑」
「ビックリしたんだよ。ほんとに」
『何が?』
「〇〇があのカフェで働いてたの。」
『でも…全然顔に出なかったじゃん』
「多分、ビックリし過ぎた。てかお前も無感情だっただろ?」
『あ…』
「指摘したら、ビックリしすぎたって〇〇言ってただろ?」
うそ、そんな会話覚えてるの。
うれしい。
「いつのまに大人になったんだよ…って」
『…え…』
「俺の知ってる『姫野〇〇』はこんな綺麗だったかって。」
『…』
「顔は、あんま変わってねぇんだけど。雰囲気が違ったな。」
彼が、面倒くさそうに片眉を下げて
「こりゃヤバい奴と再会したなぁ…って思ったってゆー告白しとくわ。」
面向き、笑った。
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