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ここ最近は、モヤモヤした気持ちが、さらに大きくなった気がした。そして、新たな悩みの種も増えた。
「琥珀ちゃん!お昼一緒に食べよう!」
「おい!琥珀、早く“雷斗様”呼べ!」
(はぁ、また来たよあの人たち)
2人は、学校イケメンTOP3に入る程のイケメンらしい。私は、その2人に話しかけられている。私の、平穏な日々は無くなってしまったらしい。
「あっ、はい今行きます」
すると、周りから
「何?あの女」
「色目使って気持ち悪いんですけどぉ」
「あの、2人に気にかけられてるっからって調子に乗って…」
私は、ハッと我に返った。
(そうだ、あの2人にはファンが多くいる。だから…)
そう、思った私は、
「すいません、今日は遠慮しておきます。」
「そっか〜。じゃあ、また今度ね!」
「くっ、次こそは…」
2人が去った後、
「ねぇ、琥珀ちゃんだっけ?どうやってあの2人に取り入ったの??」
「そうよ、そうよ、あんたみたいな陰キャどうしたら、あんな気に入られるのよっ!」
(えっ、なに。怖い)
「えっ、すいません、すいません。」
「ちっ、謝ってばっかりで気色悪いんだよ!」
「放課後、校舎裏来れるよな?」
(えっ、怖い!)
「は、はい。」
「楽しみにしててよね!オーホッホッホ」
放課後
「おぉー、偉い偉い。ちゃんと来たわね、」
「何の御用でしょうか…、」
「とぼけてんじゃないわよ!」
名前の知らない女子からの、怒鳴り声と共に私の頬に、衝撃と痛みが走った。
鈍い音がなった。私は、その場で跪いた。
(痛い、痛い!殴られた、の?)
私は、状況が飲み込めず唖然としていると。
「あの2人に近づいた方法を教えなさいって言ってんのよ!」
(知らない、知らない何もしてないのに!)
「し、知りません。何にもしてないんです。」
「嘘おっしゃい!なら、どうしてお前見たいな陰キャがお近づきになれるのよ!」
(確かに、そうだ私は陰キャで…)
「た、多分。気まぐれではないのでしょうか。私みたいな、ブスよりも貴方のような美女の方がいいに決まってるので。」
「そうだよね〜。気まぐれだよね!私が選ばれないで、陰キャが選ばれるなんてそんな事無いものね!」
「そうよ、そうよ〜!」
「明日から、あの2人に近づいたりでもしてみなさい。卒業まで、虐め続けてやるからね!」
「は、はい。」
やっと、恐怖から解放された私は、泣き出した。
(そうだ、私は、陰キャで2人の気まぐれで気にかけて貰ってるんだ。)
私は、明日からまた“空気”を心ざそうと思った。
胸の中で、チクッと痛みが走った。