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首に巻いたタオルで、額の汗を拭いた。弁当の配達のときも、店舗掃除のときもそうして使っている。

出発フロアの空港カウンターをうろつくうちに、弘子の姿を見つけた。彼女は俺の存在に気づくと、意外にも「やっぱり来たのね」と言った。もっと驚くものかと思っていたのだが。彼女はそのあとうつむいて、健太さんのままでいてくれてよかった。私は今、大学にいるよりも音帝にいる時間の方が長いんですと言った。

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