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『何色の薔薇で染めますか?』〜私の白い薔薇を染めるのは〜
ラムリ編『ずっと笑顔にさせたいのは』
『今すぐ会いに行かなきゃ。』
手紙を貰った僕は一目散に主様の場所へと向かう。
(約束の場所…あそこだ。)
屋敷を飛び出して走り出す。
『行ってらっしゃい。ラムリ君。ちゃんと、君の思いを伝えてくるんだよ。』
私は3階の窓からラムリ君の後ろ姿を見つめていた。
『はぁ、はぁ…!主様ー!!』
主様の後ろ姿を見つけて思わず叫ぶ。
『ラムリ…!来てくれたんだね。』
『もちろんですよ!僕を選んでくれたんですよね……っ?』
『うん。私が好きなのはラムリだから。』
私はラムリに白い薔薇を渡す。
『白い薔薇…。4本……?』
『ふふっ。』
白い薔薇4本の花言葉は「この愛は不滅 」
『主様……っ。』
『この私のラムリへの愛は…ずっと変わらないよ。だからこの薔薇の花束を貴方に送る。ラムリにはずっと笑顔でいて欲しい。ラムリが私の笑顔を望むようにラムリにも笑顔になって欲しい。』
『あははっ。僕は主様といる時はいつも笑顔です!』
『そうだね、でも…無理してない?自分の弱さを隠すためにあえて笑顔に振舞ってたり、してない?』
『……!』
核心を突かれたようで胸がドクンっとする。
『私の前では素のラムリを見せて欲しい。私の前では素の笑顔でいいんだよ。』
私はラムリを抱き締めた。
『っ…主様…。』
僕はつい涙を流してしまう。
『う、ぐすっ。優し過ぎますよ、主様……っ。』
『ふふ、よしよし…。』
『ぼ、僕からの薔薇の花束も受け取って下さい!』
ラムリは薔薇の花言葉を私に差し出す。
『紫色の薔薇……。』
『紫色の薔薇の18本の薔薇の花言葉はですね。 』
ラムリは耳元で囁く。
『最愛の人。ですよ。僕にとって主様はそれくらい大切な人です。』
『ラムリ…。私もだよ。私にとってラムリは1番大好きな人だよ。』
『えへへ、僕、嬉しいです。主様に選んでもらえて!もっとぎゅーしてもいいですか?』
『うん。』
私とラムリはギュッと抱きしめ合う。
海の波の音に身を任せて、お互いの体温を分け合うように――。
『……俺じゃなく、ラムリを選んだっすか。』
『…アモン。』
俺は後ろからアモンの頭を撫でる。
『っ、何すかボスキさん……。』
『今は俺しかいねぇ。泣きたきゃ泣け。』
『っ…なんなんすかそれ…っ。もっとあったでしょ……。』
『私の頑張りが足りなかったのでしょうか……。』
『そんなことないよ。ラト君。君はよく頑張ってたよ。』
私はラト君の頭を撫でた。
『ミヤジ先生…胸が、とても苦しいんです。これは何ですか?』
『それはね、失恋した痛みだよ。胸がぎゅうっと締め付けられる…それが恋というものだ。』
『初めての痛みです……これは。』
『ユーハンさん…。』
『テディさん、私は大丈夫ですよ。』
『…嘘ですよ、無理してますよ、それ。』
『っ…。』
私は目線をそらす。
『……ユーハンさん。いくらでも話も聞きますし、ストレス発散にも付き合います。今は俺しか見てません。泣いていいですよ。』
俺はユーハンさんの頭を俺の方に倒して撫でた。
『テディさん…。では、少しだけ…。』
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『ずっとこのままでいたいです……。幸せすぎて…。』
『私も幸せだよ、ラムリ。離れたくないな。』
『!それならもう少しだけここにいましょう。僕と主様の2人きりなんですから、ね。』
『うん、そうだね。』
ラムリと手を繋いで海辺を歩き出す。
貴方がいつか私の前で本心で笑顔になってくれるように私は祈る。いつか貴方の素の笑顔が見れますように。
ラト編
『この命も貴方に捧げて』