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綿毛になれないたんぽぽの天ぷら
それは綿毛を保つことのなかった命。
綿毛になれず、
有るのは咲くことすらできなかった
今にも折れそうな黄色のたんぽぽ。
それは今、油で踊る最期の花。
初めて見て、これでお別れの姿。
見るはずだった咲く姿。
あの人の料理は美味しいですから、
今回もきっと美味しくなるでしょう。
もうすでにちぎれてしまったたんぽぽ。
それを今から私が、頂く。
咲き誇る姿を想像すらさせないその姿。
嗚呼、奇しくも咲き誇るはずだった場所に、
私の体に戻ってくる。
それは柔らかかった。
腹を少し撫でた。
腹の音が、なる。
愛いと思うのはきっと、
あなたを壊れた花にしたから。
シュメール
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#オリジナル
ゆいらーめん
116
@湯/ゆっくりゆま
24,846
コメント
2件
ぜひ意味を考えてみてね
「綿毛になれないたんぽぽの天ぷら」、すごく静かに刺さりました…。 咲くことすら叶わず、油で踊る最期の花、という比喩が痛くて美しくて。 「私の体に戻ってくる」っていう循環が、壊れたものを愛おしむみたいで、胸がぎゅっとなりました。 えんかいさんの言葉、ひとつひとつが重くて、でも優しい。 また読みたいです。