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『は、、はは、…』
ど、どうしよう
僕はとある罪を犯した
殺人だ
ある人を殺してしまった
これが探偵社の皆んなに知られたら、、、
太宰は何て云うかな
──ガチャリ
そんな考えている暇も無く、扉が開く
「おはようござ–います」
よりにもよって太宰だ
最悪、、、、、
「ら、乱歩さん?」
僕の手に握られてる包丁を太宰が見る
「…殺したのですか?」
『…うん、… ごめんなさい』
謝って許される問題では無い
其れは僕が一番判っている
太宰に何と云われても全て受け入れよう
だって、真実なのだから
「あはッ、殺してくれてありがとうございます」
太宰の口から出た言葉は予想と大幅に違っていた
「この人、迷惑なクレーマーでしたもんね–」
『…は?、でも、僕は人を…』
「いいんです、怒ってません」
『え…』
ギュッ
と太宰が僕を抱きしめる
その力が強くて少し苦しい
「人を殺したとしても、乱歩さんは乱歩さんです♡」
『滅茶苦茶な理論だな』
『だが、僕は此れで殺人鬼と呼ばれるかもしれない』
『お前は其れでも良いのか?』
「はい、何処までも着いていきます」
『お前は僕の共犯になるんだぞ?、本当に良いのか?』
「大丈夫です、その時は一緒にポートマフィアに入りましょう!」
『…考えておく』
ポス──
太宰の胸に寄りかかる
暖かいな
僕が殺した彼奴もこんなに暖かかったんだ、、、
彼奴の血が付着した僕の服を見る
殺して良かった、か
『太宰、此れからも宜しく…』
「はい…♡」
そう話している間に、
乱歩の手に握られてる包丁が静かな音を立て
床に落ちたのを、二人は知る由も無かった