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花咲くイナリズシ!

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花咲くイナリズシ!

11 - 第11話「反省会!明日からまた頑張ろっ!」

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2025年12月23日

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夕暮れの浅草寺裏の公園。

子どもたちの笑い声が遠くに聞こえる。

ベンチに座り、缶コーヒーを手にしたふたりは、しばらく無言だった。


「……堪忍な」


リコが口を開いた。


「いえ、私こそ……」


「ちゃうちゃう、ウチのツッコミが良ぉなかった。最初の“紅白婚”のくだりはよかってんけど…途中から、どこで返してええか分からんくなってん」


「私も……ボケを詰め込みすぎました」


しばらくの沈黙。


リコが空を見て、ぽつりと笑う。


「でもさ、センセ言うてたやろ?“ネタは悪くなくて練習不足”とか、ほな、今は練習しまくればええんちゃう?簡単なことやん」


「……そうですね」


「せやせや。もっと練り直して、次はウケとったるで」


寿司子は静かに、でも確かに頷いた。


「……ツッコミ、合わせられるようにします」


「うちも。寿司子の変化球、ちゃんとキャッチできるようになるわ。甘辛で煮付けたキツネさんのように、キッチリ包みこんだる!」


「変化球……だったんですね」


「ナチュラルに狂気入っとったで?」


ふたり、思わず笑った。


「……よければ、また一緒に」


「当たり前やろ! “イナリズシ”は、これからやで!」


空の缶をゴミ箱に放り投げ、ふたりはゆっくり立ち上がる。

浅草の街に夜の灯がともる。


まだバラバラなシャリとキツネ。

けれど、“握り方と包み方”さえ見つかれば──きっと、うまくいく。




📍次章予告:「初舞台!二貫分の笑い」


「す、寿司子!いよいよ初舞台やな…緊張するわ…」

「知ってる?舞台前に緊張してるときは“鮪”って手に書いて飲み込むといいんだよ」

「ちゃうわ!“鮭”って書くんや!」

「……あれ?」

ふたり「アレ?」


続く

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