コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
からくりピエロ
~~
湿っぽい部屋の中、雨音が窓を叩きつける。
『あ~あ、いつになったら晴れるのかなあ…』
私はそんなことを呟いた。
『こんな天気だと私の心も雨模様だよ…』
大好きな先輩は今どうしているのだろうか。学校?家?ううん。何処にもいないの。
“行方不明”っていうやつだよ。
私は最後に大好きな先輩に送ったメッセージを見た。
『明日の昼休み、屋上で待っててくれませんか?』
…既読なしっ
貴方は何処にいるの?貴方は何をしているの?そんなことを想っても何もならない。
だけど━
貴方が苦しんでいるのなら、貴方が暗闇の底に突き落とされたのなら、私が救う。私が犠牲になってでも、手を貴方へと伸ばして助けるから!
……待っていて、
~~
第1章、私と貴方。