コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
大阪府北部地震で倒壊したブロック塀(摂津市正雀にて)大阪府北部地震の影響を受けて撤去されるブロック塀(高槻市立松原小学校)
高槻市では、寿栄小学校のプール沿いのブロック塀が倒れ、登校途中の小学生が下敷きになって死亡した。倒壊した壁は、元々あった高さ1.9 mの壁の上に目隠し目的でブロックが8段分 (1.6 m) 積み上げられた部分だったため、建築基準法施行令によって定められたブロック塀の高さ基準2.2 m以内をはるかに超えていたうえ、高さ1.2 m以上のブロック塀に設置が求められている控壁もなかった[31]。さらに、2015年11月に防災アドバイザーが壁の危険性を指摘していたにもかかわらず、同市教育委員会の職員2名が2016年2月に目視や打音による簡易検査で問題なしと判断していたことが判明した[32]。これらのことを受け、高槻市長の濱田剛史は18日に記者会見で謝罪した[33]。
大阪市東淀川区でも児童見守りに向かっていた男性が民家のブロック塀崩壊に巻き込まれ、死亡した[34]。
高槻市の事故を受け、文部科学省は事故が発生した小学校に職員と専門家を派遣すると共に、全国の小学校・中学校設置者に対して敷地内のブロック塀についての緊急点検を実施するように緊急要請することを決定した[35]。また、大阪府箕面市では「市内の公立の全小・中学校に設置されているブロック塀をすべて撤去する」方針を決定した[36]。大阪府寝屋川市西小学校脇のブロック塀も、撤去工事が行われた。国土交通省住宅局建築指導課は、6月21日に一般建築物におけるブロック塀のチェックポイントを作成し、特定行政庁などに対してチェックポイントに基づいて安全点検を行うように通知した[37][38]。
しかし地震からおよそ5年が経過した2023年6月にNHKが行った取材によると、大阪府内の小中学校の通学路上にあるブロック塀について行った点検で、約8,800か所が法令基準を超える高さや傾きのために「危険」とされたものの、撤去などの対策が確認されたものは約1,100か所にとどまっていることが判明した。また、約2,200か所が未対策であり、全体の半数以上の約5,500か所については対策の有無について自治体が把握していなかった。各自治体によると、多くの通学路上のブロック塀が私有地に設置されていることから、自治体での対応が困難であるとした。一方で、敷地内に危険なブロック塀が存在していた大阪府内の小中学校のうち、8割の学校では撤去が完了していた