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「それは企業秘密ってとこだ」
「働いていない敬から【企業】なんて聞いたら笑っちゃう」
「なっ……」
「すみません、支配人」
私の言葉に苛立ちを露わにした敬の向こうに支配人が見えたので、私は片手をあげて呼んだ。
もう支配人、副支配人、コンシェルジュなどの顔は覚えた。
「失礼いたします」
支配人は叔母たちに一礼してから
「一ノ瀬様、お呼びでしょうか?」
と私へ丁寧に視線を動かす。
「この二人、私が会いたくない人たちなので通さないでもらえますか?」
「かしこまりました」
「「はぁ?」」
支配人の丁重なお辞儀に、二人の【はぁ?】が降り注ぐ。
「菊っ、なんの権限で、そんな偉そうなこと言ってんの⁉」
「お静かに、お願いいたします」
早速、支配人は叔母に向き合う。
すんなりと情報源を言いそうにないなら、こっちから距離を保つ方法を考えないといけない。
――情報源はそのうちわかるだろうからね
「菊、行くぞ。時間」
「うん」
「待てよ、どこへ行く?」
早川さんと私が動き始めると、敬が前に立つ。
「敬には関係ない。予定があるの、どいて」
「病院だとか言いながら、彼女の体調の心配ひとつもしないあなた方に用はありません」
――うまい、早川さん
受け止め方によっては、私と早川さんは私の余命を知って動いているみたいだ。
「敬、あなたここへ泊まりなさい。私は帰らないといけないけれど」
「あいにく……」
「支配人、お部屋に空きがあれば、私は構いません」
支配人は、私が通さないでと言ったから断ろうとした……私がスイートルームを予約した最初のように。
でも、私は敬や叔母の情報源を知るまでは、近くにいた方がいいと考えた。
――あなたたちの嘘から始まった追いかけっこ、駆け引きは私から始めるわ
コメント
2件
おぉ〜支配人もすっかり一ノ瀬様様だね!そして… おぉ〜希輔さん素晴らしい👏フッこの戦いに乗っかったね😏💪 うん!菊ちゃんの選択は間違ってない。 このオマケはなにかとボロを出しそう?唇オバケがいないとなにもできない?逆にこの手のタイプが厄介なのかもしれない。 さぁ〜火蓋が切られた!🛎️🔨⁾⁾⁾⁾カンカンカーン 必ず全うしよう🔥

反撃開始ね😎