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3 - 五条彼女 わざと冷たくされて

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2025年06月06日

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「……ん?」


ソファに座っていた彼女が、僕の顔を一瞬見て――

すぐにそっぽを向いた。


3回目だ。

目が合いそうになるたび、まるで避けるように逸らされてる。

僕が話しかけても、返ってくるのは「うん」とか「別に」とか、淡々とした短い返事ばかり。


夕飯も、いつも一緒に作ってるのに「今日は一人でやるから」って。



えっ、ちょっと待って? 


今日僕、なんかやらかしたっけ……?




「ねぇ、僕……なんかした?」




彼女の隣に腰を下ろしながら訊くけど、スマホから目を離す気配はない。


「してないよ」


「ほんとに?」


「うん」


それ以上は何も言ってこない。

静かすぎる時間が、逆に怖い。


さっきまで普通に笑ってたのに。

一緒にダラダラ映画見ようね、って言ってたのに。


こんなの、想像以上に堪える。


「……ねえ、僕のこと……嫌いになった?」


声が思ったより小さくなったのは、たぶんちょっと本気で怖かったから。


彼女の指が、スマホの画面の上で止まった。



「え?」



「僕、何もしてないつもりだったけど……もしかして気づかないうちに傷つけてたなら、ほんとにごめん。だから……そんなふうに冷たくしないでよ」


彼女の視線が僕に向く。

でも、その次の瞬間――


「……ぷっ」


吹き出すような笑い声が返ってきた。


「ちょっ、笑ってる!? 僕、わりと真剣なんだけど……」


「ごめん、ごめん……!ほんとごめん、悟……ちょっとだけ試したの……」


「……試した?」


「冷たくしたら、悟どうするのかなって。なんか、見てみたくなっちゃって」


「…………はぁ」


深いため息。膝の力が抜ける感じ。

安心したのと、脱力したのと、かわいさで怒る気も起きないのとで――もう、全部抱きしめたくなった。


「……僕のこと好き?」


「好きに決まってるでしょ」


「じゃあ、今日の分全部取り返して? 一生分甘えさせて」


そのまま彼女の腕を掴んで、引き寄せる。

ぎゅっと、体を預けるように抱きしめた。


「冷たかっただけで、ほんとにちょっと壊れそうだったんだけど……」


「壊れちゃった?」


「うん、完っ全に。だから、もう責任とってよ。今日、僕のことだけ見てて?」


「……うん。ごめんね。ずっと側にいるよ」


彼女の手が僕の背中を優しく撫でてくれて、ようやく心臓のバクバクがおさまっていく。


彼女が笑ってくれるなら、僕は何度だって壊れてもいい。

でも、冷たいのだけはもう、勘弁して。



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