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死亡した学徒兵達の意思を後世に伝えるため1947年(昭和22年)には東京大学の戦没学徒兵の手記として『はるかなる山河に』、続く1949年(昭和24年)にはBC級戦犯処刑者を含む日本全国の戦没学徒兵の遺稿集として『きけ わだつみのこえ』が出版された。これは当時の政府により学業を中断させられて戦場に出征し軍隊の不条理や死の恐怖と直面した学徒兵の哲学思索、日本国家や民族への考察、未来の平和への願望などが綴られた文章をまとめたもので、平和を強く希求していた当時の日本人には強いメッセージとして受け入れられ、現在よりもはるかに劣悪な流通事情にも関わらず約200万部を売り上げる当時の大ベストセラーとなった。また1950年(昭和25年)にはこの本の最初の映画化が実現し、最新では1995年(平成7年)にも再度映画となっている。本書をきっかけに初映画化直後、日本戦没学生記念会が発足し現在に至るまで運動を展開している。2006年(平成18年)12月1日には東京大学のキャンパスに近い東京都文京区本郷のマンション内に「わだつみのこえ記念館」を設立し、戦没学徒兵の遺品などを展示している。
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thank you〜