唾切「さいっあくだ、」
病院のベッドの上、意識を取り戻した唾切は上半身を起こし、重い独り言をこぼす。
唾切〔よりによって、死ぬ原因となった奴と家族になるなんて、〕
唾切〔いやでも、まだ決まったわけでは無い。同性同名の違う人の可能性もある。まだ決まってない、〕
唾切「もし、あいつが鬼だったら、」
唾切〔その時、俺は殺せるのだろうか、〕
そんな事を考えながら唾切はまた眠りについた。
数年後。
ガチャと音がして、玄関の扉が開く。
四季「にいちゃん!」
青い髪から生えた、アホ毛を揺らしながら四季が唾切に駆け寄る。
唾切「ただいま」
唾切〔あれから数年。嫌な予感が当たってしまった、しかも記憶がないみたいだし、〕
四季「にいちゃん?」
唾切〔でも、かわいいんだよなぁ〕
四季「にいちゃん!」
唾切「なんだい?」
「ふふ、四季はお兄ちゃんが好きなのねえ」
四季「うん!大好き!」
唾切「ぐっ、」
「唾切!?」
唾切「可愛すぎるッ、」
唾切〔前世で、鬼どもはこれを毎日見てたのか、妬けるなぁ。でも今世では俺のだ、ずっと♡〕
「もう、そろそろパパが帰ってくるからご飯の準備しましょう」
四季「手伝う!」
「ありがとう、じゃあこれを」
唾切「四季の目に、俺しか写せない様にしたいなぁ♡」ボソッ
終わり
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!四季くんが可愛すぎますし、 重めな愛情を持つ、ブラコン唾切さんも良すぎます✨️