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うーん、遅いなー。まだかなー、次の試練。俺がその場で足踏みをしていると何かを踏んづけてしまった。
「ん? なんか踏んだな」
「おい! 早く退《ど》け!!」
「あれ? なんか声が聞こえるなー。どこからだろう」
「君の足の裏だ!! とにかく早く退《ど》いてくれ!!」
「ん? 足の裏? あー、ごめん。思い切り踏んづけてたわ」
「まったく、落ち着きのない子どもだな」
「あー、えーっと、お前は誰だ?」
「私か? 私はキャンサードオニックスだ!!」
「あー、蟹《かに》かー。というか、ちっさ! 赤ちゃんかな?」
「失礼な! 私は赤ちゃんでも子どもでもない! 現在婚活中のオスだ!!」
「あー、うん、分かった。で? 俺と戦うのか?」
「一年前に来ていたら君は私に殺されていたが、私は今婚活という名の戦争をしているのだ。なので万が一ハサミが折られてしまうとしばらく婚活できない。ということで、今回は君の不戦勝だ!」
「あー、そうか。分かった。いい人……いや、いい蟹《かに》と出会えるといいな」
「ありがとう、少年。しかし、油断は禁物だぞ! 少年! 次の試練が始まるまでストレッチでもしていたまえ!!」
「あー、うん、分かった」
「うむ! では、何かあれば呼んでくれ」
「おう」
なんか面白いな。ものすごくちっさいけど。