とりあえずお腹が空いたから「じゃあまずみんなで朝ごはんを食べようか!」
僕がそういうとミスターブラックが、、
「すみません、私は朝ごはんが食べれません」
と衝撃の返答が返ってきた。
まだ本調子ではないのかな?
「どうしてだい?」
「給食費を払っていないので、、、それに、、、と言うかこの学校に泊まるお金も払った覚えがないのですが?」
確かに普通こういう行事は結構お金がかかるからね〜。、、、
じゃなくて!
「えっ給食費払ってないの?」
「すみませんまだ払えていません」
ブラックが本当に申し訳なさそうにしていたから
「この行事はお金いらないし、僕が勝手にやってるだけだから、お金の心配はしなくていいよ」
と優しく言った。
すかさずミスターバナナが
「何か食べたいものはあるか?」
とブラックに聞いた。おそらくこれでブラックの好物をさらっと聞き出すつもりだろう
すると、
「、っすみませんやはり朝食はいりません」
とブラックに顔を背けられてしまった。
「別に遠慮しなくてもいいんだぜ!」
赤ちゃんが元気な声で言う。
それに反してブラックはますます暗い顔をする。(仮面で顔は見えないけどそんなふうに感じた。)若干瞳が震えている気がする
「いえ、遠慮ではなく、単純に朝ご飯を食べられないんです」
「何でだよ?」
赤ちゃんが不思議そうな顔をする。
それを考え事をしていたためぼぉと聞いてた僕はこれかもしれない理由に気がついてしまった。
「、よしわかったそれじゃあ無理強いはしないよ。みんな料理を作りに行こう!」
とみんなを保健室から無理やり押し出して扉を閉めた。
保健室から教室へ向かう廊下を歩いている時
バナナくんが
「何で追い出したんですかすまない先生」
と聞いてきた。
バナナくんがいつもより怖い顔をしている。
確かに無理やり追い出したし、ブラックの好物を聞けるかもしれないチャンスを奪ったと思われてるから尚更だ。でも僕はこうせざるを得なかったんだ
「すまない。みんな。バナナくんも、でもあの様子を見て耐えきれなかった。」
「何のですか?」
銀さんが聞いてくる。
「みんなちゃんと笑わないで聞いてくれるかい?」
みんなの顔一人一人見渡せば
「「「「「はい、もちろんです」」」」」
と真面目な顔して頷いてくれた。僕は安心して話す。
「ブラックはきっと
拒食症だ」
「「「「「、、、、?」」」」」
意を決して話したわりにははてなマークを浮かばれてしまった。
赤ちゃんが手をあげて
「先生きょしょくしょーって何ですか?」
と元気に無邪気に聞く。
僕は拒食症について教えることにした。
「拒食症とは漢字で書くと食を拒む症状と書く。」
これを聞いてバナナとレッドが何かに気づいた顔をした
僕は気にせず話し続ける
「拒食症は太ることへの強い恐怖感、または不安感がある。だから食べることを嫌がるんだ。最悪、食べ物を見ると吐き気がしたりする人もいるらしい」
「でも何でブラックが?」
静かに聞いていた銀さんが言う
「さぁわからないけどブラックは異様に父親のことを気にしていた。親が心配と言えばそれまでだけど、給食費も払ってくれない親って普通いないんだ。」
「もーしかしたらネグレクトかもしれないと言うことですね。」
マネーは顔を顰めながら引き続き言った。
ボランティアなどで子供に多く触れてるためすぐにピンときたようだ
「うーんよくわかんねえけどブラックはきょ、、何ちゃらでご飯が食べれないのか?」
「そうそういうことだ。とりあえずバナナくんは朝食を作っててくれないかな?」
「わかりました」
「僕は点滴をうちに行ってくるよ」
「「「「「行ってらっしゃい」」」」」
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