テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
🫘「秦中先生、頭叩き続けるとバカになるって話知ってる?僕、多分片っ端から動物妖怪の頭叩きまくった人がいると…
後半、ほぼ飯綱の耳には届かなかった
🧣「おいコラクソジジイ!!俺の知性返せ!!!!!バカになってたら訴えるからな!!!!!」
🎭「あ?何言ってんだお前」
🧣「ぎゃーーーー!てめっっっ…そういうとこ…!、ああああああああああ!!!!」
放課後、図書室にいた舞塚に『頭を叩き続けるとバカになるらしい』という話を聞いた飯綱。そして学園長の拳骨を喰らいすぎてバカになったと思い至ったのであった。開口1番クソジジイと叫んできたのでアイアンクローで〆る学園長
🎭「で、全て俺のせいだと」
🧣「…」
🎭「ったく…んなことで変わるほどお前の脳みそいい作りしてないだろ」
もはや励ましているとは思えない励ましだ。ただ、飯綱自身相当気にしているようで、割と割り切ったような態度は見せているものの、図書室で仕入れてみた教科ごとの参考書をやっているのも知っている。頑張っていると思うが、根は真面目な飯綱だ。結果に目がいくのだろう
🎭「全く…いいですか?私は貴方が突き抜けて勉強ができなくても、飯綱くんが大好きですよ。なんなら愛してます」
🧣「黙れうるせえジジイ」
🎭「俺が優しいうちに言うことは?」
🧣「…ごめんなさい」
🎭「ん。それもお前らしさだよ」
🧣「…ん」
翌日
🎭「コンプラ…?教育的措置…?物理的接触…?!」
紅茶を片手に、妖怪省から上がってきた『妖怪同士のコンプライアンスについて』という資料を読んでいた学園長。昨日飯綱に『俺の知性返せ』と言われた後であるがために心当たりしかない学園長
🎭「てか、学生時代1週間に最低でも3回は拳骨しましたよ…?今も…。はっっ!これが、パワハラ…?」
一気に体の芯から冷えていくのが分かる。訴えられるに等しい行為になるのだ。流石に早めに正式に謝りに行った方がいいかもしれない。事実、昨日のあれは本心だったのだ。これは…非常にまずい
🎭「秦中先生。少しいいですか」
☀️🍶「?!」
🧣「はい?」
心当たりがない、と言ったように首を傾げながらついてくる飯綱。途中、何かしたか?と言った視線を晴明と凛太郎に送るも全力否定され、本当に要件がわからなくなった飯綱だった
🎭「その…今までの物理的な指導、申し訳ありません…」
🧣「どうした、急に」
🎭「いえ…」
🧣「コンプラ…?」
さもめんどくせえと言ったような表情でこちらを見てくる飯綱
🧣「…プラモデルコンプリートしてなぜ俺への謝罪?」
🎭「コンプラとは、コンプライアンスのことです」
🧣「あー…ニュースで聞いたわ」
🎭「その…まずかったか、とおもいまして…」
🧣「これって気にしてなくってもダメなやつ?」
🎭「は?」
🧣「別に…昨日はあんなこと言ったわけだけど、別に気にしてないし。そもそもそういう信頼の上での行動なんだろうなーって思ってるのは俺だけってオチ?」
恐らく、コンプライアンスの意味がわかっていない。分かっていないが飯綱のこういう性格は嫌いではない
🧣「そもそも、俺が拳骨で恨むわけねーだろーが…俺の家じゃ釘バットで半殺しだぜ?安いもんだよ」
それはそれでどうなんだろうか
🧣「で?話は終わり?」
🎭「…そうですね」
🧣「そっすか。じゃ」
とはいえ、改めるべきであるのは確かなのだ。今日から言語での指導に力を入れるとしよう
🍶☀️「…」
🧣「どうした、お前ら」
放課後、学園長の前に土下座する晴明と凛太郎。なんでも、主がはいった水槽を動かそうとしたところ、コロコロがハズレ水槽大暴走。主に怪我をさせないようにと凛太郎が壁を2、3枚ほど粉砕したためにこの状況が生まれた
🎭「…ふー…今日から言語による指導を心がけることにしたので今回は減給も拳骨もなしです」
🧣「あんた言葉遣い終わってるけどな」
🎭「…耐えましょうか」
☀️「え?!どうしたんですか、学園長!」
🧣「今更コンプラ気にし始めたらしい」
☀️🍶「おっっっっっっそぉ…」
🎭「…なので今後のあなた方の教育指導方針としては生徒の多様な認知特性と感情的レジリエンスを俯瞰的視点から捉え
🧣「は? 」
🎭「つまり多角的支援を念頭におきつつ教育的信頼関係を再構築していこうとー
🧣「ブチッッッだぁーうっせぇ!うぜぇ!!!!!日本語話せよ!!!!!無駄に難しい言葉使うからクソジジイなんだよ!!!!!!!!!!
🎭「…分かりました。では直接頭に刻みます」
🧣「はい?…ぎゃあああああああああああああああ!!!!!」
飯綱が見事ピンポイントで地雷を踏み抜いたため、学園長からアイアンクローをかけられる飯綱
🧣「おいこら!!コンプラどこ行った!!!!!??????」
🎭「これが私と貴方の信頼関係でしょう?」
先ほどの飯綱の言葉を盾に飯綱の頭を割りに行く学園長。しばらくして、飯綱を放せば、いつも通りのなんだこいつといった視線を向けられる
🧣「ったく…マジでなんなんだよ…」
🎭「貴方の旦那です」
🧣「付き合ってすらねーよ…」
ただ、確実にそこに信頼関係があるのは分かった晴明と凛太郎だったが、自身たちもアイアンクローに変更されたことを知らない
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!