『…..はぁ 、どうしてこんなにも
つまらないんですか 、この仕事は 。』
「まぁね 、笑」
『よく続きますね 、』
「綾が居るおかげだよ 。」
『またそうやって 、、』
「笑笑」
「ねぇ綾 、今日も一緒に帰らない?」
『あ〜 、、、ごめんなさい 。
今日は先約があって 、』
「え 、誰 …それ 。」
『善法寺伊作先輩です』
「伊作先輩か 、、」
『でなんか 、委員会終わったら
ここ来るみたいでぇ 』
「….え 、」
びっくりして持っていた
書類をばらまいた先輩
『もー 、おっちょこちょいですね
「…ご、ごめん 」
順番通りに紙を集めているだけなのに
先輩は顔が茹でダコのように真っ赤だった
あのポーカーフェイスの先輩が
お豆腐以外にそんな顔見せるなんてと
感心しているとバチっと目が合ってしまった
「….な 、なに?」
『いえ 、茹でダコかと思いまして 。
落としたのがそんなに恥ずかしいこと
だとが思わないのですが 、、、』
「えっ 、うそ … !!」
『はぁ 、気づかなかったんですか 。』
「ごめん 、引いた …?」
『いいえ 、なぜかなと思って』
「….うーん 、、引かないでね ?」
『….まぁ 、』
「伊作先輩が来るっていうのと 、
ふたりが一緒に帰るんだって思うと 、
なんだか胸が苦しくて 、、
嫉妬 、、かな 。」
『…..』
「ちょ 、引かないって言っただろっ!!」
『引いてません 、驚いただけです
それに引かないとも言ってません』
「そうですか 、」
つい笑みがこぼれた 。
しょんぼりする先輩がおかしくて 、
そんな僕を見て笑い返す先輩もおかしくて
危うくまた紙を落とすところだった 。
そんなとき 、大きくドアが開いた
「あーーや〜!!
迎えに来たよ〜〜 、、、?」
その瞬間バッと久々知先輩は離れた 。
そのあからさまな様子にムッとして
先輩を睨んだら 、しーと言わんばかりに
ジェスチャーをされた 。
『あ 、伊作先輩 、いらっしゃいませ』
「ここはお店か 、」
「笑笑 、委員会は終わりそう?」
『はい 、あとはこれを生徒会室に 、』
「…なので伊作先輩は少しここで 、、」
「じゃあ僕もいくよ」
「え 、」
『先輩も行くんですかー』
「仙蔵にも会いたいからね」
『!そうでした』
『ほら 、久々知先輩 。
ぼさっとしてると置いてきますよ〜』
「あっ、悪い 。行こうか」
久々知先輩 、僕 、伊作先輩と
珍しい並びで僕達は廊下を歩いた 。
度々 、顔見知りの人にも会った 。
久々知先輩に苦笑いする尾浜先輩と鉢屋先輩
僕を見て先輩達を見てと忙しい表情をする滝
伊作先輩にどうしたのかと質問する三木
伊作先輩はさぁねと不敵な笑みをして 、
久々知先輩は我ここにあらずって感じで
もうどうすればいいのやら 。
あるとき 、久々知先輩が口を開いた 。
「綾 。今度の生徒総会でに事なんだけど 、
僕のところは人数が少なくて、発表するために
必要な副委員長が居ないんだ 。」
『…..僕にしろと 、?』
「….駄目かな 、」
そんな風に見られては 、断るのが申し訳ない
確かに委員会の人数は数える程しかいない
みんな幽霊部員のようなものだった
僕が言うよりも先に伊作先輩が声をだした
「やってみてもいいんじゃない 。
そうすれば評議でも会えるし 」
評議かー、めんどくさいと言おうと思ったけど
ここまで勧められたら断れるはずもなく
僕は副委員長になった 。
『しつれいしまぁす
書類届けに来ました〜 。』
「二年一組 、久々知兵助です 。
月まとめの書類を届けに来ました 。」
「保健委員長入りまーす」
僕は返事を待たずにズカズカと入っていった
すると前に大きな障害物ができた
『うぉっなんだこれ 、、、
あ 、食満先輩 。こんにちは 。』
「こんにちは 。じゃねぇよ
まだ返事してねぇのに入りやがって」
『もうケチですね 、
はいはい 、入りますよ〜』
「はぁ 、ほら寄越せ 。重いだろう 」
『….』
「な、なんだよっ!!!」
『 …親切にしてくれた 、うぅっ (震 』
「…悪かったな 、」
先輩と遊んでいるうちに 、
久々知先輩が生徒会長に報告をしてくれている
僕の役目はもうおしまいかな
「….仙蔵に話しかけなくていいのか?」
先輩の言葉で 、生徒会長に久々知先輩 。
伊作先輩もが動かなくなった 。
『なんで用もないのに話しかけるんですか 、』
「…そ、そういうもんなのか 。」
「はいはい 、留三郎 。
僕達一緒に帰る約束してるんだ 。」
「あ、あぁ 。じゃあな伊作 、綾 _____
「ちょ 、ちょっと待ってくださいっ!!」
『….先輩?』
「俺と帰ろう 、綾 。」
『え』
「ちょっと 、兵助 。
僕が先約だったんだけど 、、、」
『….えぇっと 、』
「でも 、俺だって綾と帰りたいです」
「我儘はよくないよ 、?」
今日の伊作先輩は 、機嫌が悪いのか
お口が悪いようだ 。
淡々と冷たい空気の中 、
おふたりは譲るつもりはなさそうだ 。
『….あの 、3人で帰るという選択肢は?』
「えぇ〜 、いいけど 、やだよ 。」
「いやどっちだよ 、」
「俺も 、綾とふたりがいいよ」
乱きりしんのように
駄々をこねる姿にイライラしてきた 。
『….はぁ 、』
「あ 、綾 …?」
『そんなに喧嘩したいんだったら
ふたりで帰ってください 。
食満先輩 、帰りましょう 』
「え 、あ … おう 、ちょっと待ってろ 。」
「ごめんよ〜 、、綾ぁ 、、!
留三郎とは帰らないでぇぇ、、
3人、3人でいいから!!!!!」
「そうだ 、3人で帰ろう 。
頼むから食満先輩とは辞めてくれ 。」
『….先輩って可哀想な人ですね』
「はは 、お気ずかいさんきゅー 。」
綾〜〜とふたりして情けない顔をしている
『そんなに3人で帰りたいなら 、
そこの生徒会長と帰ったらどうです?』
「は 、私?」
さっきからジトーっとこちらを見られては
何度も首を振ったりと 、見ていて鬱陶しい
『あ 、食満先輩 。
帰り道パン屋寄りませんか?』
「あ?なんでだよ」
『今日朝 、滝が食パン無くなったみたいでぇ
買ってこいと言われたんです 。』
「俺に買わせる気か?」
『まさかぁ 、逆にいいんですか〜??』
「いいわけないだろ!!!」
『いたぁい 、、先輩キライ〜』
「んぐッ ….あーもう 、!
はやく帰るぞ!!!」
『はぁーい 、失礼しましたぁ 。』
_________________
『…..兵助 、やる事は分かるね?』
「もちろんですよ 、
元忍者舐めないでください 」
「おいお前ら 、何する気だよ」
『止めるな仙蔵 。
僕達はあの2人を尾行しなきゃなんだ!』
「….意味がわからんな」
『そういって 、本当は気になってるくせに』
「は!?!この私が!!??
有り得んっ 、あんな女など 、」
『そ?じゃあ僕達は行くよ
行こう 、兵助 。』
「はい 、先輩 。」
「ま、待てっ..!!」
『もうなに 、?早くしないと
場所がわかんなくなっちゃうよ!』
「なんかトラブルになっては
責任者が必要だろう 。
生徒会長である私も着いて行こう 。」
『素直じゃないなぁ』
ま 、そのままで
居てくれた方がライバルが減って 、
ありがたいんだけどな〜〜
_________________
『ねぇ 、食満せんぱい』
「なんだよ」
『やっぱ 、付いて来てません?』
「逆に付いて着ないと思ったか」
『あはは 、そうでした』
「んで 、肝心のパン屋はどこだよ」
『確かぁ 、ここの路地を右?』
「ほんとかよ 、おい 。
お前のスマホ貸してみろ 。」
『ちょっと女子の
スマホ見ないでください〜』
「中身は男だろうがッ」
『はぁ?失礼ですねーー』
本当はこの商店街を真っ直ぐ行けば着くけど
面白いから黙っておこうかな 。
それに迷子になれば 、
あの人たちを撒けるだろうし 。
___________________
「あ 、!!?
留三郎 、綾のスマホ触ってるっ!」
「はぁ、?狡すぎますよ」
『…パン屋は真っ直ぐ行けばつくだろう?』
「…まさか綾 、わざと迷おうとしてる?」
「まさか 、なんのために?」
私達を撒くため以外になにがあるのだ
とツッコミたいところだがのみこんだ 。
然し 、どうして私はこうも
付いてきてしまったのだろう 。
別に 、決して平野を思って来た訳ではない
そうただのパトロールなのだ 。
生徒会長として 、生徒がなにか
やらかさないか見ておかねばならないから
「食満先輩っ、見てください!!」
普段の平野からは信じられないくらいの
ハキハキした声が聞こえてきた 。
「せ、先輩 、見てくださいっ 。
踏鋤 、踏鋤がありますよ 、、!?」
「あ? ….. まじじゃん 。」
「バイトして買おうかなぁ 。」
「学校持ち込み禁止な 。
あと壊れてもプライベートじゃなきゃ
直してやんねぇから」
「….先輩の意地悪 。」
「はっ 、言ってろ言ってろ 。
そのまま踏子チャン卒業しろ」
「はぁ 、先輩ありません」
「ほらほら歩いた歩いた」
「はぁ????留三郎 、、
なぁーにお家デート誘ってんの!?」
「綾も綾でなんとも思ってなさそうでした」
「はぁ、、これだからバカは困るんだ!」
「綾はバカじゃないですよ!!」
久々知 、仮にも留三郎は先輩だぞ 。
とツッコミたいがそれもやめた 。
それにしても 、さっきから
頭と胸が痛いのは何故だろう 。
それもきっと 、平野のせいだ 。
あいつが留三郎と仲良くするのが悪い
それにあいつらは男女だろう 。
男女の友情なんか成立するわけもなかろう
ふと 、やつらを見ていたら 、
留三郎がこちらにやってき来るのが見える
「あの先輩 、食満先輩こちらに来てません?」
「気のせいじゃないかな」
「気のせいだとよかったな」
『と、留三郎っ…』
「お前も居るなんてな 、仙蔵 。」
「ね、ねぇ留三郎っ 、綾は?
ひとりじゃナンパされちゃうよ!!」
「あぁ、、綾なら 。
滝夜叉丸と三木ヱ門が迎えに来た 。」
「…幼馴染と兄妹には負けますね」
「あのなぁ 、もう昔じゃないんだから 、
そういうのすとーかーって言うんだぞ 。」
「はあ??もうー 、留三郎ひどい!
失礼しちゃうね 、兵助 。」
「…そうですね 、、」
『お前ら 、どうしたんだよ 。』
おかしいぞ 。と頭を抱えた俺もまた 、
あの平野に狂わされてしまっているのだな 。
__________________
「….先輩 、嫌いなのであれば 、
綾にこれ以上関わらないでください 」
『はぁ?』
コメント
2件
今回も最高( ´›ω‹`)💕 作るの上手すぎません?次回も楽しみです(≧∇≦)