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_恋人、始めました_




同棲生活、15日目。

そして――初めての、デートの日。


朝からそわそわしているおんりーを、珍しくおらふくんがからかう。

「珍しく服選びに悩んでるの、おんりーらしくないね?」

「うるさい。君だって、いつもよりセット時間長かったでしょ。」

「……だって、今日はちゃんと“恋人として”出かける日だから。」

その言葉に、おんりーの耳が赤く染まる。

照れ隠しに顔を背けるけど、内心は――

うれしくて、くすぐったくて、胸がちょっと苦しい。





午後の街。

2人は人混みの中でも、自然と肩が触れ合っていた。

おそろいのキーホルダーをガチャガチャで引いて、笑い合う。

「おらふくん、またハート柄だ。今日だけで3つ目。」

「これ、運命じゃない?」

「……うるさい。ほら、持っててやるよ。」

「おんりーの方が照れてるくせに。」


手を繋いで、カフェでチーズケーキを半分こ。

おんりーが黙って水を取って渡すと、おらふくんがにっこり笑って「ありがとう」って言う。

その声が、なんでもない瞬間さえ特別にしていく





夕方。

小さな公園のベンチで並んで座って、アイスクリームを食べる。

風が少し涼しくなってきたころ――

おらふくんがぽつりと呟いた。


「今日、すごく幸せだなって思った。」

「……俺も。」

「でも、まだ……ちゃんと恋人らしいこと、してない。」

「え?」


おらふくんが、ゆっくりとこちらを向く。

その瞳に、ふざけた色は一切なかった。

「キス、したいって思ってる。」

「……俺も、思ってた。」


それ以上、言葉は要らなかった。


おらふくんが、そっと手を添えて――

おんりーの頬に、やさしく口づけた。

最初は、ほんの一瞬。

でも、2人とも目を伏せないまま、もう一度、今度は少しだけ深く。

唇が触れ合って、離れて、また重なって。

そのすべてが、初めてのキスだった。


「……好き。」

「俺も。すごく、好き。」

夕暮れの光が、ふたりを静かに包んでいた。

この世界に、2人きりみたいな時間。

まるで映画のワンシーンみたいな、甘くて柔らかい瞬間。


今、この瞬間を境に――

2人は「恋人」になった。

誰にも邪魔されない、優しい恋が、始まった。


キス!!!

oh! i was asking for this!

ということで!

おつら!✌!


同棲ドッキリ企画___♡。

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