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私は夏に忘れ物をしてしまった。
だから取り返すつもりだった。
でも辞めた
頭で考えたから。
私はそこら辺のバカ共達とは違う。
だからあなたには花束を置いた。
スカートが靡る。
蝉が鳴く。
遠い電車の音。
比べられない入道雲。
全て夏のせいだ。
溶けるソーダ味のアイス。
風に揺れる向日葵。
隙間から日が差す墓地。
綺麗とは思えない踏切。
13時になってしまう時計。
全て夏のせいにしてしまいたい。
私はあなたのことをあまり知らない。
好きなものも、
嫌いなものも、
ただ、あの日くれたソーダ味のアイスが
忘れられない。
これは夏に
レイ
を探したお話。あなたがくれた最後の音。