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内務省異能特務課(ないむしょいのうとくむか)

異能力という公にしづらい現象を特権的に扱い、自身らも特権的に異能を駆使することを許された表向きは存在しないことになっている内務省直属の異能秘密組織。

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坂口安吾(さかぐちあんご)


「この大騒ぎの後始末…うちで寝られるのは何日後やら」


口元の黒子と丸眼鏡が特徴的。

内務省異能特務課の参事官補佐。4年前までポートマフィアに潜入し、太宰治からは「マフィアの凡てを識る男」と呼ばれたマフィア所属の情報員だった。

かつては太宰の友人であったが、今現在は会うと互いに殺伐とした雰囲気を見せる。だが、忠告を促すなど完全に仲が切れたわけではない様子。

能力名 堕落論(だらくろん)

モノに残った過去の記憶を読み取ることができる能力。

モチーフ

坂口安吾作「堕落論」

太平洋戦争直後の混乱した社会で、人間が堕落する運命にあることを説き、その上で「堕ちることを通して自身を発見し救われるべきだ」と主張した評論作品です。

CV:福山潤

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猟犬(りょうけん)

正式名称は特殊制圧作戦群・甲分隊。国内の全部隊から最高の人材を集めて結成された軍警最強の特殊部隊で、隊員は僅か5人乍ら全員が元軍人かつ超級の異能者で構成されている。

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福地桜痴(ふくちおうち)

「戦場とは正義も勇気も信念も等しく朽ち死ぬ修羅の庭」

獅子のようにハネている白髪が特徴的。

軍警の特殊制圧作戦群・甲分隊「猟犬」の隊長である。豪快に笑ったり冗談を飛ばす陽気な性格だが、その実力は本物であり、作中でも芥川龍之介と中島敦を何度も苦しめていた。

能力名 鏡獅子(かがみじし)

手にした武器の性能を百倍にする能力。

この能力は小石などの武器では無い物でも福地桜痴が武器と認識すれば発動可能。

範囲に限りはあるものの、かなり強力な異能。

モチーフ

福地桜痴が作詞した歌舞伎の長唄、

「春興鏡獅子(通称 鏡獅子)」が由来

可憐な小姓弥生と勇壮な獅子の精を一人の俳優が踊り分ける格調高く華やかな舞台は、多くの人を魅了してきました。

ここで紹介したため、「天人五衰」では紹介しませんが、文スト福地桜痴は「猟犬」隊長にして、テロ組織「天人五衰」のボスでもある。

CV:大塚明夫


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条野採菊(じょうのさいぎく)

私はただ 誰かの苦悶の声を聞きたいだけ

毛先が赤色の白髪に常に閉じている目が特徴的。元は犯罪組織の幹部で六年前に隊長の福地桜痴から勧誘された。目が見えないが、そのかわりに他の五感が発達しており、発汗、体温、筋肉の音などを感じるようになった。

誰にでも丁寧な口調で話す物腰の穏やかな人物。しかしその本質は他者の不幸を心から喜ぶサディスト。

能力名 千金の涙(せんきんのなみだ)

自身を微粒子の群れに変化させ操る能力。

自身とその所有物を微粒子大、つまり約20μmほどの群れに変化させる。空調の導管など、空間自体が断絶でもされていない限り、僅かな隙間から侵入が可能。また、銃や刃といった物理攻撃をほぼ無効化する

モチーフ

条野採菊作詞の歌舞伎脚本「千金の涙」が由来

この作品は現在入手や閲覧がかなり困難な物となっており、ネットで検索しても文ストの事や別のことのほうが多くヒットするため内容を載せることができませんでした。

CV:梶裕貴


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末広鉄腸(すえひろてっちょう)

「少女の純真さが報われる世界こそ 我等が守るべき世界」

大きくハネた長い黒髪と左目の下にある梅の刺青が特徴的な青年。

正義感が強く、精神に鋼を宿すと云われるほど真面目な人物。その一方、天然でやや常識に欠ける部分があり、同僚である条野からは部隊の中で一番嫌いと云われる程忌み嫌われている。曰く「魂に芸術性が皆無」。

蛙の卵で卵酒を作ったり、喫茶店では「醤油ラテ」という謎の飲み物を頼んだりと芸術性の無さが作中でも多く描かれる。

能力名 雪中梅(せっちゅうばい)

刀の形を自由自在に変える能力。

自らが握る刀を自由自在に伸縮、屈曲させる。シンプルだがそれ故に強大な能力で、自動車を一刀両断できる程刀身を伸ばすことは勿論、刀身を伸ばし敵に刺した後、縮めて接近するなど応用も利く。

モチーフ

末広鉄腸作「雪中梅」が由来

主人公である国野基とヒロインのお春が、互いに許嫁であることを知らずに結ばれるという複雑な物語。

CV:阿座上洋平


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大倉燁子(おおくらてるこ)

「かかか!命拾いしたな、下郎共」

猟犬部隊の副隊長にして、敵からも味方からも畏れられる「血荊の女王」。

少々上から目線で我儘女王といった雰囲気だが、警察としての立場を重んじており、「儂等警察は何があろうと市民を傷つけぬ」と言っている。

通常の一人称は「儂」、語尾には「〜じゃ」と年寄りのような話し方をするが自分を助けてくれた、尊敬している方、福地に対して抱いていた想いを涙ながらに伝える場面では、

「貴方はずるい。卑怯です。」

「私の想いを知っていて。」

と、一人称や語尾が通常に戻っている。

能力名 魂の喘ぎ(たましいのあえぎ)

自身と触れた相手の年齢を操作する能力。

操作した年齢は自身の手が離れてもそのままであるため、彼女の手が触れた時点で勝利が確定してしまうほどの強力な能力。

モチーフ

大倉燁子作「魂の喘ぎ」が由来

旧華族である藤原家の「秘密の公開」というオークションを舞台に、平民出身で貴族に嫁いだ美貌の妻が、遺書に隠された秘密を暴かれる中で経験する苦悩と緊張感を描いた物語

CV:小市眞琴


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立原道造(たちはらみちぞう)

「五人目の猟犬潜入捜査員の立原道造だ」

赤茶色の髪と鼻に貼った絆創膏が特徴的。

ポートマフィア傘下武闘派組織「黒蜥蜴」の一員。そして、猟犬部隊、「幻の5人目」でもある。

ポートマフィア所属時の戦闘時は二丁の拳銃を用いての正確な早撃ちを得意とする。樋口と同じく、実在の文豪であるにもかかわらず異能力なしの一般人である。

と、思われたが……

能力名 真冬のかたみ(まふゆのかたみ)

金属を操作する能力。金庫を破る細かい作業から、突撃してくる飛行機を止める力技も可能。この能力の一番の恐ろしいのは本人が直接触れなくても能力が行使できることであり、ショーケースに飾ってあった金属製のマネキンを遠隔で操作することもできる。刀が折れても、折れた刀の刃の破片を同時に即座に操り、元の刀よりも殺傷能力が高い武器を生み出すことができる。

モチーフ

立原道造作「真冬のかたみ」が由来

父の死、日韓混血という出自、そして自身が経験する過酷な運命に立ち向かい、自己を律しながら精神を形成していく少年の成長を描いています。

CV:林勇

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