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mo4民のちい
夜のホームは、息苦しかった。
人の波、
アナウンスの音、
電車の風。
全てが混ざって、押しつぶされそうに なる。
星河 彩葉 ホシカワ イロハ
星河彩葉は、線路の先をぼんやりと 見つめていた。
今日は、何もなかった。
誰かに必要とされたわけでもなく、
何かを成し遂げたわけでもない。
ただ、過ぎていくだけの一日。
星河 彩葉 ホシカワ イロハ
そこまで考えて、ふっと息を吐く。
星河 彩葉 ホシカワ イロハ
苦笑して、顔を上げた。
その時だった。
_____空が光った。
星河 彩葉 ホシカワ イロハ
ホームの天井の隙間から、強い光が 差し込む。
流れ星なんてレベルじゃない。
まるで"落ちてくる"みたいな光。
ざわめく人々。
でも、彩葉の目にはそれしか 映らなかった。
星河 彩葉 ホシカワ イロハ
胸がざわつく。
目が離せない。
その瞬間_____
誰かの叫び声。
肩に衝撃。
押された。
星河 彩葉 ホシカワ イロハ
足元が消える。
線路がすぐそこに迫る。
星河 彩葉 ホシカワ イロハ
理解した時には、もう遅かった。
身体が宙に浮く。
音が、遠ざかる。
_____死ぬ。
怖い。
なのに、
なぜか、あの光が浮かんだ。
星河 彩葉 ホシカワ イロハ
どうせ、終わるなら。
星河 彩葉 ホシカワ イロハ
星河 彩葉 ホシカワ イロハ
ぽつりと溢れたその願い。
その瞬間、光が弾けた。
時間が止まる。
落ちていたはずの身体が、ふわりと 持ち上がる。
星河 彩葉 ホシカワ イロハ
誰かの声がした。
柔らかく、どこか懐かしい声。
星河 彩葉 ホシカワ イロハ
答えは、返ってこない。
代わりに光が体を包み込む。
ホームも、人も、音も。
全てが遠ざかっていく。
星河 彩葉 ホシカワ イロハ
手を伸ばす。
でも、何も掴めない。
空が近づいてくる。
今度は、自分じゃない声。
その声に引かれるように、意識が沈む。
そして_____
彩葉は、空から落ちた。
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