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ジシン
ある日、大きな地震が 僕の街を襲った
道路がひび割れ 家が崩壊するような 大きな地震だ
それほど大きな地震が 20分ほど続いたが
死者は出なかった
あの地震から1ヶ月が経った
僕の家は他の家に比べれば 被害は少ないものの
電気が付かなくなった
昼間は大丈夫だが 夜は怖い
蝋燭を付けると 余計怖い
照らしてない所を フイに見るとゾッとする
夜目には慣れたが 夜は真っ暗な部屋に居る為
孤独と恐怖で 頭が壊れそうになる
そのせいなのか…
僕には変なものが 見えるようになった
幽霊でも無ければ 人でも無い
異形の存在
両親が居ない時 決まってソイツは現れる
何もせずに ただそこに立って
僕をじっと見続ける
僕は勇気を振り絞り ソイツに話しかけた
『君は何者なの?』
ソイツは静かに答えた
「悪魔」
そう答えたソイツの顔は 不気味な笑みを浮かべていた
僕の青ざめた顔を見て ソイツは更に言った
「君と友達になりたいんだ」 「君の名前は?」
恐怖で声が出なかった
ソイツは怯える僕に近づき 僕の耳元で囁いた
「怖がらなくていい」
「友達になろう」
気がつくと朝になっていた
僕は朦朧とした意識の中 辺りを見渡したが
ソイツは居なくなっていた