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ゆある
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ゆある
櫻
真
凪
そうして親睦を深めながら練習を重ね、いよいよ文化祭当日。
凪の怪我は既に完治している。
ー体育館ー
演奏をしながら凪の様子を見る。
いよいよ、凪のソロパートの番だ。
本来なら凪が立ち上がり演奏するのだが、ソロパートを任されたのだ。
やるからには、とフルートを持ち立ち上がる。
その瞬間、その場にいた全員の視線が櫻へ向く。
それでも臆する事なく奏でるその音は、繊細で華奢且つ大胆なものだった。
凪
息を呑んだ凪の目の前に広がったのは、大きな木がそばに立つ川だった。
長い枝の先に誇る緑が、風に乗って澄んだ川の中を泳ぐ。
凪
演奏に聴き入り、僅かな音の違いを見付ける度に 目の前の景色が変わっていく。
凪
凪
そして櫻の手を見詰める。
ふと、櫻と目が合う。
凪
瞬間に、微笑んだように見えた。
見間違いだった、気のせいだと言われてしまえばそうかも知れない。
しかし、櫻は笑ったように見えた。
少なくとも、凪の目にはそう映った。
凪
少し笑い、部員全員で立ち上がる。
いよいよ、クライマックスである。
凪
そんな事を思いながら、凪は音を紡ぐ。
体育館全体に、優しい和音が響き渡る。
凪
演奏が終わる。
心地良い音が体育館を駆け巡り、凪の耳をくすぐる。
見たのは、観客の笑顔。
凪と櫻が目を合わせ、頷き合う。
全員で息を合わせ、礼をする。
部員
舞台袖へ移動し小さく息を漏らす櫻に凪が駆け寄り、
凪
凪
凪
と櫻を見上げる。
その顔はまるで幼い子供がお気に入りの玩具を見て喜んでいる時のように 光を滲ませていた。
そんなきらきらと光が飛び交う瞳で櫻を見詰めている凪が 本当に幼子のようで、櫻は思わず
櫻
と言う。
ハッとした顔で謝る櫻に、特にショックを受けた訳ではなさそうな凪が笑う。
凪
櫻
そう言った櫻に
凪
凪
と驚きを隠す気もない凪が叫ぶ。
少し驚いたような顔をする櫻は、更に追い打ちを掛けるように
櫻
と何もないようにサラリととんでもない発言をする。
それを聞いた凪は
凪
と膝を折って呟く。
櫻
気不味そうに謝る櫻に、謝らないで!と笑顔で返す。
それにしても、と続け櫻の手を見る。
凪
櫻
よく分からないと言いたげな顔で繰り返す櫻。
凪
凪
櫻
まじまじと凪を見て言う。
そう?と首を傾げた凪が
凪
と声をあげる。
後ろを振り返ると、そこには真がいた。
そう言えば、真は演劇部だったか。
櫻
真
真
真の声が舞台裏に響く。
慌てて凪が口に手を当てる。
あっと声を潜める。
真
確認するように櫻を見る。
櫻
聞こえていなかったのかなと思っているような顔をし、再び良かったと言う。
うんうん、すごかったねー!と凪が相槌を打つ。
すると真の表情がみるみる明るくなり、 嬉しさを堪えられないと言うように櫻の肩を掴む。
わ、と凪と櫻が同時に驚き真を見る。
真
と満面の笑みで言う。
暫くキョトンとして、
櫻
と微笑む。
真・凪
凪
櫻
真
櫻
困惑する櫻に
凪
ニコニコ笑って言う凪。
櫻
凪
凪
凪の思いがけない言葉に少し固まる。
櫻
凪
櫻
櫻
真の方をチラと見て言うと、真が笑う。
真
真
真
ニッと人当たりの良い笑みを見せる。
櫻
凪
凪
真
真
そうして走り去っていく真を見、フッと笑う2人。
凪
凪
凪
凪
櫻
黙ったままの凪に声を掛けると、何?と笑顔で返事がする。
櫻
そう問うと、少し前を向いて笑う。
凪
凪
櫻に笑顔を向ける。
櫻
櫻
凪
櫻
突然、櫻に声が掛かる。
???
???
櫻
櫻
駆け寄ってきた人物を見て固まる凪。
凪
凪
凪
ニコッと笑い頷く。
鈴
鈴
鈴
凪
緊張しているのか、やや高めの声になる。
鈴
鈴
凪
凪
鈴
凪
櫻も驚く。
何せ、全く褒めない訳ではないが上げて下げるタイプの究極型なのだ。
櫻
櫻
凪
鶴重くんには敵わないけどね、と笑う凪に
櫻
と言う。もしかして駄目出しされたいの?
凪
鈴
櫻
櫻
櫻
鈴
鈴
思い出したように言い、首を傾げる。
櫻
鈴
櫻
鈴
櫻の言葉を先取りする。
鈴
鈴
櫻
櫻
櫻
鈴
友人
有志に出るらしい、鈴が友人に呼ばれている。
鈴
櫻
鈴
友人達と楽しそうに会話を重ねながら歩いていく鈴。
そんな鈴を見送り、席に戻る。
櫻
櫻
櫻
悪くない、と笑みが溢れる。
櫻
そんな櫻を、舞台上から見付けたのか、鈴の笑顔が弾ける。
櫻
凪
鈴が舞台の上からウインクを投げたその時、黄色い声が上がる。
凪
櫻
そうだね、と言う櫻の声は、歓声に掻き消された。
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある