遅くなった~
それじゃどうぞ!
一瀬 優夏
かなめ
一瀬 優夏
はぁ…
かなめ
どうしたの?
一瀬 優夏
私…なんで一瀬なんだろ…?
かなめ
え?突然?
一瀬 優夏
うん…なんかね…?人格の中で、名前とかを覚えてくる場合もあるんだって
一瀬 優夏
んで…名前はつけてもらったけど…一瀬って苗字は覚えてたの
かなめ
懐かしいな~
かなめ
俺の知り合いにも居たんだよ
かなめ
一瀬っていう女の子。優しくてね…夏みたいに明るかった
一瀬 優夏
その子とは?
かなめ
…幼稚園の時亡くなった
かなめ
その子とは幼馴染みだったんだけど…
かなめ
みんな…俺のことを詐欺師っていじめるのに…その子だけはずっと信じてくれた
かなめ
だから…幼稚園ながらに俺も命をかけて守った
一瀬 優夏
うん…
かなめ
ただ…遠足のとき…運悪くバスの事故に巻き込まれて…
かなめ
…俺はたまたま熱出して行けなかったけど
かなめ
…その子は…
一瀬 優夏
……
かなめ
皮肉かもしれないけどさ…その子の姿にそっくり
一瀬 優夏
…もしかしたら
一瀬 優夏
その子の生まれ変わりかもね
一瀬 優夏
私が…その子だったら
一瀬 優夏
最後にもう一度かなめくんに会いたいって思うからさ
かなめ
そういうことにしておこうかな?
一瀬 優夏
うん…
一瀬 優夏
(…きっと…違うけど…勘違いさせて…)
一瀬 優夏
(私はあなたのそばにいたい)
一瀬 優夏
(…初めてかもう一度か分かんないけど…惚れたよ…あなたに)
桜井 琉愛
ふぅ~…
桜井 琉愛
ふわぁ~…
桜井 琉愛
そろそろ寝ようかな…?
しゃるろ
だめだよ~
桜井 琉愛
だって~…
桜井 琉愛
みんな羨ましいし?
しゃるろ
ん?羨ましい…?
桜井 琉愛
今ね…なんとなく分かるんだけど
桜井 琉愛
それぞれ青春してるの…この休み時間
しゃるろ
うん…
桜井 琉愛
でも…私には青春は来ないから
しゃるろ
…しゃるが来させてあげる
桜井 琉愛
え?
しゃるろ
…俺…好きだよ?
桜井 琉愛
へぇっ?
しゃるろ
琉愛のこと…すきだよ
桜井 琉愛
冗談はよしてよ
しゃるろ
ううん…本気だよ?
桜井 琉愛
どこに?
しゃるろ
…みんな大人しかったりとか…お姉さん系だったり…
しゃるろ
でも…1番周りのことをみて…あえてふざけたり…知ってるよ…しゃるは
しゃるろ
誰よりも努力して、みんなの事を笑わせようとしてる
桜井 琉愛
それは…
桜井 琉愛
怖いの…
桜井 琉愛
うち…メンヘラだから…
桜井 琉愛
面白く無かったら…捨てられるじゃないかとか
しゃるろ
…例え捨てられたとしても
しゃるろ
守るよ
桜井 琉愛
…
桜井 琉愛
メンヘラでも…私を愛してくれるの?
しゃるろ
もちろん
桜井 琉愛
じゃ…まずは…私のメンヘラ少しずつ出してみるね
しゃるろ
wwwわかったよw
紫亜 莉歩実
久しぶりだね
紫亜 莉歩実
二人でした話すの
しの
そうだね
紫亜 莉歩実
……
しの
……
あの!!
しの
あ、先いいよ
紫亜 莉歩実
あ、いや…先!いいよ!
しの
…あのさ…質問と宣言させて?
紫亜 莉歩実
ん?いいよ…
しの
まずさ…いつから人格持ちに?
紫亜 莉歩実
……あの日…別々の道を選んで…君を見送ったとき
しの
そうなんだ
紫亜 莉歩実
んで?宣言って?
しの
…
しの
今度はもう…好きな人を傷つけない!
しの
俺は!今から死ぬまで!りほみを守る!!
紫亜 莉歩実
…しの…くん…
紫亜 莉歩実
ありがとう…
しの
まずはさ…人格について調べようか
しの
ここの学校は大きな図書館があって、研究とかもあるから
紫亜 莉歩実
そうなんだ
紫亜 莉歩実
…信じてるよ
しの
…任せて
しの
そろそろ教室いこう…
紫亜 莉歩実
待って…(手を掴む)
しの
ん?
紫亜 莉歩実
…もう少し…しのくんと2人でいたい
紫亜 莉歩実
好きな人と喋りたい
しの
…りほ…
しの
じゃ~…5時間目サボる?
紫亜 莉歩実
ええっ!?そんなことしていいのかな…
しの
相変わらず変なところ真面目なんだから…
紫亜 莉歩実
…ごめん
しの
りほに…サボりは似合わないね
しの
あと、一分だけここにいようか
しの
(手を繋ぐ)
紫亜 莉歩実
…うん…!(握り返す)
次回放課後! みんなで図書館に行こう!