テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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神威の片割れ

第11話 - 11話

285

2025年01月01日

#銀魂夢小説

#兄弟

#神威

凛🐶

神威

神凪お前は晋助の所にいろ

神凪

なんで

神威

俺が居ない間に死なれちゃ困る

神凪

聞けない

神凪

言ったはず

神凪

うちは神威について行く

神凪

どんな戦場だろうとどんな奴が相手だろうと

神威

晋助は仮にも1度口説いた相手だろ？

神威

薄情な奴だなー

神威

そんなにお兄ちゃんと離れたくないの？笑

神凪

うちは妹として、いや、副団長として団長を守る義務がある

神威

じゃあ団長命令

神威

ここに残れ

神凪

人の話聞いてのか？！💢

神威

俺は妹でも夜兎なら戦場に連れていく

神威

女なんて関係ない

神威

俺は神凪好みの優しい男じゃないからね

神威

副団長としてここの戦場にのこれと言ってるんだ

神凪

嫌だっつってんだろ

神凪

なんのためのさっきのくだりだ

神凪

ここでうちが残ったらさっきの感動シーン台無しじゃ...

神凪

ﾌﾗ

阿伏兎

おっと

神威

サンキュ阿伏兎

神威

もう何言っても聞かないんだからこの愚妹

阿伏兎

可愛い妹を安全な場所に残そうなんざいつからそんな優しいお兄さんになったァ

神威

言っただろ？ここも戦場だ

神威

それに俺は戦いの邪魔をされたくないだけだよ

阿伏兎

あっそう

爆発音

神凪

ﾊｯ

神凪

神威...神威は...?!

武市変平太

...!!

神凪

武市！神威は...団長はどこ...？！

武市変平太

あの戦艦に乗り込んだところです...っ

神凪

なっ

武市変平太

『阿伏兎殿！単独で機関に突撃するなど正気ですか？！』

神凪

(阿伏兎!?)

阿伏兎

『俺に言うなァ！俺に！』

阿伏兎

『デカ大将の面拝みに勝たんだとよ』

阿伏兎

『敵の注意がこっちに向いてる間に高杉とうちの姫さん連れて逃げな』

阿伏兎

『また生きて会うことがあったら説教の1つでもしてやってくれぇ』

武市変平太

『阿伏兎殿何を...』

阿伏兎

『嫌な予感がする』

阿伏兎

『以前の春雨ならこんな戦い方はしなかった』

阿伏兎

『夜兎の殺し方を知ってる奴が向こうについてる』

神凪

...ｯ

神凪

『阿伏兎！！てめぇ！うちを置いてい来やがったな！』

阿伏兎

『おぉ我らの眠り姫がお目覚めか』

神凪

『てめぇら死んだらタダで済むも思うなよ！！』

神凪

『聞いてんのか！阿伏兎！』

阿伏兎

『おぉ怖っ』

神凪

『阿伏兎！！』

神凪

ﾁｯ切りやがった

神凪

(大丈夫...だよね、)

神威が乗ってる戦艦が爆発する

武市変平太

...!!

神凪

...神威...!!

神凪

神威ぃいいいいいいいい！！泣泣

神凪

嘘...嘘...ｯ!!泣

神凪

...阿伏兎...兄さん...皆...泣

神凪

兎は寂しいと死んじゃうって...言ったじゃん...泣

神凪

ｼｸｼｸ泣

新八

なんか端っこにずっと泣いてる人いるんですけど、

新八

触れちゃいけないと思って触れてなかったけどずっとこのままなのも怖いし

万斉

神威殿が宇宙の藻屑となった時からずっとこの調子だ

神凪

神威は生きてる！あいつがあんなので死ぬたまか！泣

銀時

そう信じているなら泣きやめよ

銀時

神楽でさえそんなことで泣かねぇぞ

神凪

うるさい...うちにとっては替えがきかない兄さんなんだ...産まれた時からずっと一緒にいる大切な兄さんなんだ...

神凪

あんなクズ野郎でも...

新八

神凪さん...

神凪

うちが...守りたかったのに...こんな所に置いていかれて...守られてｯ泣

坂本辰馬

こんなところとは失礼ぜよ

神凪

ﾁｯ

神凪

次生きてあったらぶっ殺してやる

新八

怖...っ

神凪

早く神威の所へ連れていけよ！おじさん！

坂本辰馬

おじさん？！

坂本辰馬

わし、おじさんに見える、？

神凪

どうでもいい！

神凪

もうなんでうち副団長なのに皆置いていくのォ...第7師団が誰1人居ない...話し相手くらい残しといてよ馬鹿兄貴ぃ

坂本辰馬

わしがなってやろうか？笑

神凪

要らない

銀時

おいおいいつもの笑顔が剥がれてんぞ

銀時

ヘラヘラした面はどうした

神凪

笑う気力すらない

神凪

ついこの間失恋したばっかだって言うのに仲間も皆いなくなって

神凪

どうやって笑顔でいろって言うのよ

新八

失恋...って、土方さんに...

銀時

まぁあいつも少し前に色々あったし恋愛遠ざけてるだけじゃねぇの？

神凪

色々って何？

新八

その、沖田さんのお姉さんと...

神凪

そう...だったんだ

神凪

ははっ...聞けば聞くほどうちとはほど遠いじゃん...

神凪

そんないい人がいたならきっと一生忘れられないよね...

銀時

なーに言っちゃってんの

銀時

そりゃ誰だって好きになったやつ忘れるわけねーだろ

銀時

奥さんがいる奴だって初恋の女の子忘れた時なんてねぇよ

神凪

...!!

銀時

初恋の相手がいるだけで諦めんのか？

銀時

そんな簡単な恋だったのかよお前のは

神凪

違う...し、

銀時

どうせお前はその泣きっ面で告白と言えるか分かんねぇ言い方して曖昧に返された口だろ

神凪

...なっ

銀時

女の涙に勝るものはねぇが

銀時

女の一番の化粧は笑顔だぜ？

銀時

次会った時はいつも見てねぇなアホ面な笑顔で言ってやれ

銀時

それでもいい返事じゃなければ次を探せばいい

銀時

最後の最後まで足掻いて見せろ

銀時

恋愛ってのはそういうもんだろ

神凪

アホ面は一言余計

神凪

でも、うん...

神凪

またアタックしてみる笑

神凪

流石おじさんが言うことは違うね笑

銀時

えっ、そこはお兄さんって言って欲しかったなぁ...

新八

笑

新八

(でも土方さんもなんだかんだ神凪さん心配してたし、気がないわけでもないと思うんだけどな)

神凪

ここでうちは別れる

神凪

ついでに晋助も探しとくから

新八

なっ危なすぎます！春雨はあなたも狙っているんですよ！？

神凪

そんなのうちだって同じ

神凪

うちがどれだけ春雨に貢献してきたか知ってるくせに裏切りやがって

神凪

春雨は全員皆殺しだ

神凪

心配しないで

神凪

戦場には慣れてる

神凪

この星にもね

新八

あっ神凪さん！

陸奥

仮にも第7師団副団長だ

陸奥

大丈夫じゃろ

銀時

そうそう行かせてやれよ

銀時

俺らとは違う目的で来てんだから

母の墓

神凪

.......(やっぱり、あのハゲもここにいるんだな)

神凪

(ﾁｯあいつ見たら神威が興奮するじゃん)

神凪

(クソ)

神凪

(.....母さん...うちがやってる事って、間違ってるのかな)

神凪

(うちは...兄さんのこと支えられてるのかな...)

神凪

(肝心な時にうちは何も出来ない...)

神凪

(あの時だって、海坊主を止めることも神威に参戦することも...何も出来ずにただ見てるだけで足が動かなかった)

神凪

(神楽が止めてくれて...神楽に嫌な役割を任せてしまって)

神凪

(お姉ちゃんとしても、妹としても、娘としても...うちは...)

神凪

(ごめんね...母さん)

爆発音

神凪

(あっちか)

神凪

(わかりやすくて助かる)

春雨

うぉぉおおおおおお！！

神凪

邪魔

神凪

飛び降りる

ｳｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ

神凪

ｽﾀｽﾀｽﾀ

神凪

睨

阿伏兎

げっ

阿伏兎

ありゃりゃ姫さんお怒りだなぁ

阿伏兎

そりゃそうだ

阿伏兎

次は右腕が無くなっちゃうかなぁ

神凪

へぇ生きてたんだァ笑

神凪

良かったねー右腕も右足も左足もまだ残ってるみたいでﾆｺ

阿伏兎

え、それって神凪ちゃんが全部もらうとかそんな怖ぁい話じゃないよね？

阿伏兎

俺らの姫さんは生きてたことに喜んでくれるいい姫さんだよね？ね？💦

神凪

そんなお綺麗な姫欲しいならほか探せよ

神凪

飛ぶ

阿伏兎

あっ謝るって謝るから！💦

阿伏兎

倒れる

阿伏兎

(ほ、本気でやべぇ)

神凪

傘を向ける

阿伏兎

そ、そんな物騒なもん人に向けちゃダメだって〜お父さんに教わらなかった？

神凪

生憎うちは反抗期でね

神凪

誰があんなハゲの言うこと聞くか

阿伏兎

ちょっ待ってってまじで！こんなオッサンに跨ってるとこ見られたら勘違いされちゃうよ？ねぇ？汗

神凪

黙れ睨

阿伏兎

ｸﾞｯ

神凪

撃つ

春雨

ﾊﾞﾀﾝ

阿伏兎

...!!

神凪

...なんで...

神凪

なんでうちだけ守ろうとするんだよ...お前も、あいつも...

神凪

ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

阿伏兎

...!!

神凪

うちは仲間じゃないのか...泣

神凪

うちは置いていかれるのが一番嫌いなんだ...

神凪

この十数年はなんだったんだよ...うちが、どんな想いでてめぇらが乗ってる戦艦が爆発されたのを見たと思ってる

神凪

うちがどれだけ...泣

神凪

心配したと思って...っ泣

神凪

ｷﾞｭ

神凪

阿伏兎ォ泣

阿伏兎

...ハイハイ、

阿伏兎

うちのお姫さんは泣き虫で困る

海坊主

撃つ

神凪

ｺﾎｯｺﾎｯ

阿伏兎

ｹﾞｰ

神凪

てめぇ！何しやがる！

海坊主

ちゃんとお父さんと言いなさい

海坊主

久しぶりに会った娘がどこの馬の骨かも分からねぇオッサンと抱き合ってたらそりゃ邪魔するだろう！

海坊主

ドタマぶち抜くのこれでも抑えてんだ

神凪

仲間との感動の再開邪魔してんじゃねぇよハゲ！

神凪

てめぇ春雨の奴らと組んでうちら殺しにかかったんだってなぁ

神凪

巫山戯んなよ！💢

神凪

うちの大事な部下共傷つけやがって

神凪

うちの居場所は第7師団なんだよ！

神凪

お前なんかの所じゃない！

神凪

ここに何しに来た！また神威を殺そうとする気か！睨

海坊主

そうだ

神凪

...睨

海坊主

あいつは俺が殺す

神凪

...ｯ

神凪

神威がここへ来た時、アンタがいなければ神威が傷つくことはない

神凪

神楽が泣くことも無い

神凪

代わりにうちが殺されそうだけどね

海坊主

やめろ

海坊主

お兄ちゃんが心配なのは分かるが

神凪

うちとアンタが死ぬことで兄と妹を傷つけずに済むならうちは喜んでアンタを殺す

神凪

一撃

海坊主

ｯ

阿伏兎

やめろ！神凪！！

阿伏兎

てめぇまでそんな下らねぇ親子喧嘩に加わる必要はねぇ！

阿伏兎

それに今そんなことしてる場合じゃ

神凪

死ね！

海坊主

人に刃物を向けるなって

海坊主

教えたでしょ！！

神凪

...ｯ

海坊主

いいからそこで大人しくしていなさい

神凪

.......

海坊主

...!

神凪

あんなんでうちが止まるとでも？

神凪

うちは神威と一緒に戦場渡り歩いてんだよ！そう簡単にくたばるわけねぇだろ！

神凪

あいつの隣で血を流して戦ってんだよ！

神凪

お前なんて必要ない！

神凪

うちにとっても神威にとっても

神凪

必要ない！！

神凪

左腕を飛ばす

海坊主

ｯｯ

海坊主

(いつの間に、こんな強く...)

阿伏兎

(神凪、何を焦っている...)

阿伏兎

(兄貴が取られるのが嫌なのか)

神凪

だから...

神凪

早くあの世へ行け！父さん！

海坊主

ｸﾞﾊｯ

海坊主

てめぇら俺の左腕に恨みでもあんのか！！！

神凪

ｯｯ

砲弾

海坊主

...!!

神凪

ﾁｯ

神凪

避ける

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