既読のつかないメッセージ
ワイシャツに着いている赤い口紅
女物の香水の匂い
毎日五月蝿く鳴り響く携帯
ねぇ…
"バレてないって思ってんの?"
朝起きても隣にいないアイツ。
ダブルベッドが、小柄な僕にとってはとても広く感じる
智旻¦…またかよ、。
今日も更新される僕の恋人とその浮気相手の仲睦まじい姿のストーリー
わざわざストーリーにのせんなよ…
もうこれ匂わせどころの話じゃなくね、?
智旻¦そんな別れて欲しいなら別れてくれって言われた方がいいんだけど…
そんなことを考えていても埒が明かない
さっきのことは忘れて、仕事の準備をして出勤した
泰亨¦ジミナ~!…どう?また今日もストーリー上がってた?
智旻¦うん、、またね、ㅎㅎ…
泰亨¦そっかぁ…なんなんだよあいつ…なんかすごいムカつく!!…
智旻¦ㅎㅎなんでテヒョンアがムカついてるのさ、ㅎㅎ
泰亨¦だって親友がそんなことになってたら嫌じゃんか!
泰亨¦俺でもさすがに怒るよ。
智旻¦ㅎㅎそうやって思ってくれてありがとう。
そうやって、怒っていつもならありえないほど無表情になる感じも好きなんだよなぁ…
僕のソウルメイトはほんとに優しくてイケメンだ
テヒョンアと付き合ってたら、俺の生活は違ってたのかな…
智旻¦それでもさぁあ、、好きなんだよ~!
泰亨¦分かった、好きなのね、ㅎㅎ…
泰亨¦てかジミナ飲み過ぎだから…ㅎㅎ
智旻¦でもさぁあ、?グガは俺のこと好きじゃないわけ…
智旻¦もぉ、ホントやんなっちゃう…
泰亨¦ッ…ジミナ、、そんな顔するなよ…
智旻¦…へ、?あぁ、…ごめん、ㅎㅎ…
泰亨¦……ねぇ、ジミナ、これから、俺、割と本気で言うから聞いてて?
智旻¦う、うん。
何を言われるのかな…
泰亨¦……俺、ジミナが好きだよ。グガなんかやめてさ、俺と付き合わない?
智旻¦へ、?…
泰亨¦返事は…すぐじゃなくていい、。けど、俺はずっとお前のこと好きだからッ…ただ、それだけ…
智旻¦ッ…テヒョンアッ…
泰亨¦…話聞いてくれてありがとう。ごめんな、今日は先帰るわ。金、置いとくね…
智旻¦あ、ちょッ、、テヒョンア!
テヒョンアが俺の事好き…?
なんだよそれッ…
じゃあ、僕はいつもテヒョンアのこと苦しめてたの、?
まだグガとラブラブだった頃の惚気話とか…記念日に貰ったプレゼントとか、全部全部見せびらかしてたし…
智旻¦テヒョンアッ、!…
僕はすぐに会計を済ませてテヒョンアを追った
その途中だった
「ねぇ、お兄さん。僕と少し遊びません、?…」
聞き覚えのある、甘くて優しい声…
聞こえたのは路地裏からだった
僕は気づいたら路地裏に入っていて、テヒョンアを探してた
泰亨¦やめッ、ろ、!…
居た。テヒョンアだ。居た…
智旻¦テヒョンアッ、!
泰亨¦じ、みなッ、!
智旻¦……
泰亨¦ッ、!!…
柾國¦ッた、、…
俺は気づいたらグガのことを殴っていた
智旻¦…なにしてんの、お前…なんで、、僕の親友に手ぇ出そうとしてんの…
柾國¦…手、、出そうとしたんじゃないですッ…ヒョンが、いつも、家にいるはずのヒョンがいないからッ…こいつといるんじゃないかって思って…それで、、告白されてるの聞いちゃって…
智旻¦ッ…なにそれッ、、盗み聞きしたってこと、?…最低、、趣味悪…
柾國¦ッ…違くてッ、、僕はただヒョンが心配でッ…
智旻¦は、?…僕が、、心配?…ふざけたこと言わないでよ、。毎日女とあって浮気してるくせにッ、!…
柾國¦それは勘違いです!!あれはッ…あれはあなたの為にやってる事だ!
智旻¦は、?……
柾國¦…僕はッ、、僕はただ貴方だけを愛してたッ、、なのに、あなたの周りには沢山あなたを狙ってる人がいるッ…そんなの嫌だからッ、、貴方をあきらめるように、僕がしむけてた…
柾國¦女なんて、一回抱けば貴方のこと諦めたんです…そんな軽い気持ちで、あなたの事を好きなんて言わせたくなかった!
智旻¦ジョングガ…
柾國¦ねぇ、ヒョン…分かってよ…全部、全部…ヒョンの為だったんだ…
智旻¦……僕の為、?そんなの言い訳だろ、?結局は全部自分の為なんだよ…ジョングガ…お前のこと好きだから我慢してたけど…もう無理だよ…僕と別れて。
柾國¦…へ、?…ひょ、ヒョンやだッ…
智旻¦……さよなら、ジョングガ。…さ、テヒョンア行こ。ニコッ…
泰亨¦あ、う、うん…
こんな事件があってから五年
グガはあの後忽然と姿を消した
僕はテヒョンアと付き合って、同棲して…幸せに暮らしてた
初体験だって終えたよ?…グガはシてくれなかったから…テヒョンアが優しく…ね、。
本当に、幸せ
けど、その幸せも長く続かないものなのかもしれないと思うようになった。
僕はストーキングされるようになったし
テヒョンアや、僕の周りの友達や知り合いが大怪我をしたり
酷いと亡くなる人もいた
なんで、?
僕のせいなの、?
僕は遂に精神的に参ってしまった
テヒョンアに沢山心配もかけてる
僕のせいでテヒョンアは幸せじゃないかもしれない…
まぁ、そんなこと言ったらテヒョンア心配しちゃうから言わないけどさ…ㅋ
けど、遂に僕の前からテヒョンアは消えてしまった。
綺麗な、星の降る夜だった
僕は久しぶりに外に出た
テヒョンアにご飯を作ってあげたくて
買い物を終えて帰路に着いていたら、急に僕の携帯が鳴った
画面に出てる名前はテヒョンア
もう帰ってきたのかな?
そんなこと考えながら
電話に出た
「もしもし、ジミナ…ご飯、まだかな?」
智旻¦…え、?
僕は走った。走って帰った。
電話の向こうから聞こえてきた声は僕の愛する恋人のものではなかったから
家に着いてドアを開ける。
靴なんて脱いでる暇はなかった
「あ、おかえり、ジミニヒョン。」
智旻¦ジョングガッ…なんでここにッ…
電話の声の主は…そう、ジョングクだった。
柾國¦なんでって、、嫌だなぁ…ㅎㅎ忘れたんですか?ここ、僕らのおうちでしょ?それに、今日で二年ですよ!
智旻¦僕らの家、?二年目、?…
柾國¦そうですッ!僕らずっと愛して会ってたじゃないですか…
智旻¦ッ、!…
僕は思わず後ずさった
なぜ気づかなかったのか
机の上に綺麗に並べられた"解体済み"のテヒョンアに
柾國¦あぁ、、この人気になる~?ニコッ… この人わぁ…僕らが幸せになるのを邪魔した人…
柾國¦僕らの邪魔をした人はみんな殺してあげたんだよ?ヒョン…
柾國¦ヒョンのこと口説いてた女も…ヒョンに馴れ馴れしかった上司も…それに、ジミニヒョンを横取りしたこいつも…
柾國¦……ねぇ、なんで浮気なんてしてんの…
柾國¦…"お仕置き"だよ、ジミナ
智旻¦嫌だ来ないでッ!!!
部屋の窓から入る月明かりは、成人男性二人を解体して机に綺麗並べ、それを食し、狂気に満ちたえ笑顔を浮かべる男を美しく照らしていた
Fin_
ねぇ、貴方はどんな味?_
コメント
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雰囲気惚れました❕ ふぉろーしつです❕
ふぉろ失! 比喩表現?普通に表現とか上手い😢
わぁ、、すごいぞくってするおはなし、!!