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ふと目を開ける
そこは見慣れた本丸の部屋だった
あたりを見回すと審神者の遺体、折れた陸奥守と薬研の姿がある
俺達が本丸を出た後の出来事だろうか
そんなことを考えていると、足元に違和感を感じる
人の手で掴まれたかのような感触
足元を見ると死んだはずの審神者が俺の足首を掴んでいた
審神者(凛洞)
審神者(凛洞)
審神者(凛洞)
審神者(凛洞)
譫言のように同じことを繰り返す前の「主」は何時の間にか
何度も見た
遡行軍に変わっていた
山姥切国広
そう言うと「主」だったモノに刀を突き刺す
それと同時に本体が限界を迎え粉々に砕けた
もういいか...
そう思うと目を閉じ、床に倒れた所で“また”意識が途切れた
目を開けるとさっきと同じ天井が視界に入る
これは何回目だろうか
何回も...何回も
陸奥守と薬研は折れて主は時間遡行軍に変貌する
この夢から覚めることはないのか
それくらいなら......
山姥切国広
そう言うと自分の喉元へ本体を近づける
勢いよく腕を動かしたと同時に生暖かい血の感覚がした
記憶が途切れる直前、ふと耳に何かの音が届く
それが、何の声だったのかは分からない
?
?
?
大倶利伽羅
目の前の綺麗な刀を見るとそう呟く
こいつがこの本丸に来て二日
未だ意識を取り戻す気配は無い
俺は何故か、こいつの世話を焼いている
何故かはよく分からないが
...まあ、主の命だからと割り切っておこう
山姥切国広
そんなことを考えていれば、名前も知らない刀が目を覚ました
大倶利伽羅
山姥切国広
山姥切国広
大倶利伽羅
山姥切国広
大倶利伽羅
大倶利伽羅
山姥切国広
大倶利伽羅
山姥切国広
大倶利伽羅
自分でも言葉足らずなのは分かっていたが、俺はそういうと手入れ部屋から退出した
今さっき出て行った相手は初めて見る刀剣男士だった
褐色の肌に、右腕には龍の彫り物
此処の本丸には居るようだが、前の本丸には居なかった
山姥切国広
山姥切国広
審神者(華)
聞こえてきた声はこの本丸の審神者の声だろう。
山姥切国広
審神者(華)
審神者(華)
山姥切国広
そう言うと俺は傷だらけだった体の一部を見せる
すると審神者は意外そうな顔をした
審神者(華)
審神者(華)
山姥切国広
さっきの刀剣男士は「大倶利伽羅」と言うのか...と考えながらありのままのことを話す。
此処にあの審神者は居ない
真実を話しても、咎める相手は居ない...だろう。
審神者(華)
山姥切国広
審神者(華)
審神者(華)
審神者(華)
そう言うと審神者は何かブツブツと呟きながら手入部屋を退出する
山姥切国広
山姥切国広
鶴丸国永
鶴丸国永
山姥切国広
鶴丸国永
鶴丸国永
山姥切国広
鶴丸国永
山姥切国広
そう言えば前の本丸にも居たな...と思うと相手の姿を良く見る
...何というか...
山姥切国広
鶴丸国永
鶴丸国永
山姥切国広
鶴丸国永
山姥切国広
鶴丸国永
山姥切国広
鶴丸国永
鶴丸国永
山姥切国広
本歌のことは好きでも嫌いでも無いが、あまり良い思い出は無い
それもそうだ
本歌を入手するために、何振の刀剣が破壊されたことか......
鶴丸国永
鶴丸国永
山姥切国広
鶴丸国永
山姥切国広
鶴丸国永
山姥切国広
鶴丸国永
鶴丸国永
山姥切国広
鶴丸国永
鶴丸国永
山姥切国広
鶴丸国永
鶴丸国永
山姥切国広
山姥切国広
鶴丸国永
そこからの時間、俺は元居た本丸での出来事を殆ど話した。
刀剣男士が審神者によって暴力を受けていたこと
度々重傷進軍をさせられたこと
顕現したレア度の低い刀がどんどん刀解されていたこと
そして
初期刀と初鍛刀である陸奥守と薬研が審神者を殺したこと
だが不思議と、自分のことに関しては話す気になれなかった
俺の話を聞き終わった後鶴丸はありふれた慰めの言葉では無く、
鶴丸国永
そう零して手入部屋を後にしていった
“約束”を果たさずに
政府
各本丸及び審神者について
黒̶百̶合̶本丸
審神者名 凛̶洞̶ ̶(̶り̶ん̶ど̶う̶)̶
本丸名 黒̶百̶合̶
所持刀剣
初期刀 陸奥守吉行(刀剣破壊) 初鍛刀 薬研藤四郎(刀剣破壊) ドロップ 山姥切国広(重傷) 五虎退(中傷) 三日月宗近(無傷)
備考
審神者によりブラック本丸と化した本丸。政府より信頼のある審神者を数名派遣するが無効。更に現状が悪くなる。 審神者による手入放置や重傷進軍により刀剣の数は減少。現在残っている刀剣については後々追記する。
追記
山姥切国広の移行先は菫(すみれ)本丸。 又、事前に他本丸へ移行されていた二振と今回移行された山姥切国広は実̶験̶対̶象̶となる事が決定。
菫本丸
審神者名 華(はな)
本丸名 菫(すみれ)
所持刀剣
初期刀 加州清光 初鍛刀 今剣 その他、別の本丸より移行された刀剣男士数十振
備考
他本丸からの刀剣男士移行を積極的に受け入れている。 審神者も刀剣も比較的温厚な性格。 ブラック本丸からの刀剣移行が数多く行われている。
報告
先日菫本丸に転移された刀剣、山姥切国広について
実験について気づいている様子は無し
引き続き実験を続けるよう申告する
そう書いた文章を密書用の管狐へ渡す
主がこれをみたらどう思うだろうか
きっと怒るに違いない
ただ...
俺だってこんなこと、自分から進んでやっている訳じゃ無い
今は政府に保護されている
“彼奴等”の為だ