テラーノベル
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桃は両手の指をカメラのフレームのように組み合わせ
空っぽのレンズを夜空に向ける
桃
桃
桃
桃
紫
紫
桃
紫
紫
紫
桃
桃
桃
呆れる桃をよそに俺たちがパンツ1枚で踊っていると
一升瓶を小脇に抱えた大学生がいきなり声をかけてきた
黄
黄
明らかに泥酔しており
呂律も回っていない
後方には似た雰囲気の大学生が1人
大方
騒ぎを聞きつけて寄って来たのだろう
俺はこの大学生から
同士の匂いを瞬時に嗅ぎ取る
なぜなら
娯楽を探して彷徨う亡霊のような目をしているからだ
そうか
楽しみたいのか
大学生の望みを察した瞬間
天啓とも言うべき素晴らしい作戦を思いついた
もしこれが成功すれば
俺たちは最強の武器を手に入れる
紫
紫
紫
桃
紫
俺はニヒルに見えるであろう笑みを作り
大学祭の前に躍り出る
そして
夜空を貫くような大声で提案した
紫
紫
紫
紫
しばしの間
静寂が鴨川デルタを支配した
桃
桃
紫
俺の提案に何かを感じ取った大学生は
満足そうに口角を上げる
その瞬間
作戦の成功を確信した
黄
黄
黄
黄
泥酔した大学生の呼びかけに応じた同志が
一斉に集まってくる
ここから先はもう
言葉など必要ない
大学生の背後から
1人
また1人とパンツ姿の男が増えていく
コメント
1件
wwwwwwwwwwwwwww パンツ姿wwww