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俺、三年B組の園城郁人は少し遅れて学校にやってきた
郁人
郁人
郁人
郁人
郁人
郁人
そこまで言って言葉を止める
ある人を見て俺は驚き、駆け寄った
郁人
郁人
教室に入ったとたん、すぶ濡れになっている美波卓也の姿が目に入った
卓也
郁人
俺が卓也に話していると、武井雅也がやってきて慌てて俺の手を引っ張った
雅也
コソッと伝えてくる雅也
郁人
雅也
雅也
郁人
雅也
このクラスにはカーストが存在する
頂点に君臨するのはマスター4
俺たちは、そこから親の資産や成績などをもとに、マスター4によってランク付けされる
俺の階級は真ん中ぐらい
雅也の階級は俺より少し上だ
そしてその階級の1番下に位置する人間を
『底辺』
と呼んでいる
底辺になると、自由が与えられず、マスター4にされるがまま
逆らうことも、助けを求めることも出来ない
どんなに可哀想でも助けることは愚か、話しかけたり仲良くしたりすれば同じように底辺に地位が落ちてしまう決まりだ
俺はこの制度にいきどおりを感じていた
同い年で同じクラスになった仲間なのに、ランクを付けてあつかい方を変える
こんなのは絶対可笑しい
雅也は俺の手を引いて、卓也から離れた場所までやってきた
郁人
雅也
郁人
するとそれを見ていたのか、四宮蒼斗が俺の所にやってきた
蒼斗
雅也
雅也がかばうように言う
しかし俺は1歩前に出て言った
郁人
俺がそこまで言った時、慌てて同じくマスター4のメンバーである志田愛実がやってきた
愛実
愛実
愛実
愛実
愛実
しかし四宮君は俺の事を睨みつけると、低い声で言った
蒼斗
郁人
四宮君の父親は大手通信会社の社長をしている
総資産は一千億以上と言われており、実家の豪邸やセレブな暮らしぶりは、テレビや雑誌でも取りざたされている
そんな圧倒的権力と資産を持っている四宮家のもとに生まれてきた彼は、プライドが高くて横暴
彼に歯向かえば、新しい学園生活は一瞬にして
消え去ってしまう__