テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
翌日
ヨコハマ港の裏倉庫
古びた倉庫の空気は
潮と鉄と血の匂いで濁っていた
中原中也
中原中也
中原中也は腕を組んだまま、 報告者を睨みつける
冷えた視線に晒されて、 男は汗をかきながら頷いた
部下
部下
部下
中原中也
中原中也
中原中也
隅では、黒蜥蜴のひとりがパソコンで
ふたりの記録を解析していた
銀
銀
銀
銀
中也は鼻で笑った
中原中也
中原中也
中原中也
銀
その瞬間、中也の眉がわずかに動く
中原中也
中原中也
中原中也
中原中也
銀
銀
中也は手袋を外し、 片手で帽子を被り直した
中原中也
中原中也
中原中也
中原中也
中也は低く笑った
中原中也
中原中也
中原中也
部屋にいた全員が、緊張したまま頷いた
そしてその夜
灯がふと、背中の糸を振るわせて呟いた
灯 アカリ
灯 アカリ
朱鷺は音楽ファイルの波形をチェックしながら、答える
朱鷺 トキ
楽しみそうな灯とは対照的に
朱鷺はため息をつく
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!