あの子はきっと外に出たい。

ｶﾞﾁｬ

ﾄﾞｻｯ

あー 疲れた … ベット最高 。家最高 。 5日間もあんなとこに居たら誰だって疲れるわ 。 きっと皆には心配かけただろうし 謝らなきゃな 俺の血が 治癒に使えるなら 、役に立つなら抵抗はしないのにな 。 なんで閉じ込められたんだろ 。 まあいいや 。早く寝て すっきりしよー …

寝すぎたか と思い時計を見ると0時 。 あれ 俺そんなに寝たっけ ? と焦りながら身体を起こす 。 身体の筋肉痛に耐えつつ 、リビングへ向かう 。 心做しかまったく疲れは取れてないような気がした 。

手紙を見つけた 。なにもない机の上に 1枚だけポツンと置いてある手紙を 。 置き手紙 … なんかあったのかな 。起こさないでくれたんだ 。 …

おんりーへ 今までありがとう 。もう帰ってくることも無いだろうから せめて置き手紙だけでも 。ただ1つ言えることは みんなおんりーが嫌いだったってこと 。じゃあ さようなら 。

涙があふれる 。声にならない声 。 もう呼んでもみんなは来ない 。 どれだけ手を伸ばしても皆には届かない 。 俺の何が悪かったのか 。それすらも分からないまま 。 その場に立ち尽くし泣く俺は 誰が見ても情けなかった 。

また 失ってから大切だったってことに気付いて 泣いて 、後悔する 。何をやっても学べない 俺って何がしたいんだろう 。よく分からない 。 連絡もつかないし きっとブロックされてる 。 もう 遅かったんだな 。呑気に寝てた俺が悪いや 。 ごめんね すら言えずに 、離れていっちゃった 。

家族も 友達も 失った俺は なにすりゃ良いんだろう 。 X … ブロックされてなかったりしないかな ??

そう思い俺は Xを確認した 。

おらふくん おんりーと 離れられて良かった 。 今日は話すのも嫌やったんよね 〜笑 こんなこと書くのもあれやけど 正直大嫌いやった笑 みんなかっこいいとか可愛いとか言うけど そんな事ないで 笑

リプ欄 おおはらmen わかる 。共感すぎる 。 ドズル やっとって感じだよね 笑 ぼんじゅうる 今頃起きて焦ってると予想する 笑

皆 俺から離れてく夢 … 、 真夜中に目 覚めちゃったなあ 。 真夜中の部屋の広さと静かさが 不安にさせて 上手に息が出来なくなる 。 夢だって 分かってるのに どうしても怖くなって もし 夢みたいに リビングに行って誰もいなかったら ?? もし夢みたいに 俺の見れない所で愚痴を言われてたら ??

息をしようとして鳴る喉と 鼓動が早くなる心臓 。 ベットから起き上がっても尚 頭痛は酷くて 。 このままじゃ立ち上がれない 。きっと倒れるだろう 。 一刻も早く謝りに行かなきゃだって分かってるのに 周りの声とか 目 とか 、そんなのないって分かってるのに 。 どうしても怖い 。行きたくないって脳が叫んでる 。 見たくない いきたくない 受け入れたくない 。

でも 立ち上がって 1歩 、1歩と重い足を動かして 。 やっとの思いでドアの前に立ち 、扉を開ける 。 廊下の電気は ついていなかった 。

よかった 、めんがいる 。おれのこときらいになってないし わらってはなしかけてくれてる 。いつもみたいに 。

話を聞いてもらった後はなぜか沢山慰められて、5日間帰って来れなかった事を謝った

ぼふっ … ベットに突っ伏して 大きなため息をつく 。 なんとか眠ろうとするが 目は完全に覚めきってる 。 なんだかすごく疲れた 。なんにもしていないのに 。 あの夢 何だったんだろう 。怖かった 。

こんな時間に変に起きてしまったせいで 、 暗い部屋が怖くなる 。廊下を歩いてた時も少し怖かった 。

… ドアはいつも必ず閉めてるはずなのに 。 怖すぎて閉め忘れた のかな … 笑 … ベットから出ると寒いな 。篭ろ 。

明日も任務があるし とりあえず寝るように努力しなきゃ 。 羊でも数えようかな 。これで寝れた事は無いのだけれど 。 でも 少し眠気が襲ってきて 、寝れる気がしてきた 。 中途半端な時間に寝て 、中途半端に起きるが … まあ 仕方ないだろう 。と考え 、まぶたを閉じた 。

ｶﾞﾁｬ ｯ … 、

意識が途切れた頃に 微かに聞こえたのは 扉が開く音だった 。

PM 8:30

重い体を起こして 外へと行く 。 隣に置いてあった 手紙に気づかずに 。