初めは憧れ。それがだんだんと特別な感情に変わっていき、気づけば彼に恋をしていた。
赤葦
木葉さんの背中に呟いて見ても、どうせ叶わないと分かっているから胸の奥が苦しくなる。
それでもどうしても諦められなくて、木葉さんの隣に居たかった。
秋の終わり頃、俺はいつものように木葉さんに声をかけた。
赤葦
木葉
こうして一緒に歩くだけでも想いが溢れてしまいそうだ。
少し歩き出して、そういえば、と木葉さんは口を開いた。
木葉
赤葦
木葉
赤葦
木葉
赤葦
9月って…もうとっくに過ぎてるじゃん!
赤葦
木葉
赤葦
木葉
頷くと、木葉さんは嬉しそうに笑った。
付き合いたいだなんて烏滸がましい。
ただあなたの隣で、その大好きな笑顔を見ていてもいいですか…?
それから数週間後のこと。
木葉
赤葦
大体いつも俺から誘うから、木葉さんの方から来たときは少しドキッとした。
こんなことが嬉しいだなんて、俺はどうかしてるだろうか。
木葉
他愛のない話をする中、不意に木葉さんが改まった感じになった。
赤葦
木葉
そう言って木葉さんは俺の手にストラップを乗せた。
耳のような飾り羽が特徴的な、コノハズクをかたどった銀色のストラップだ。
赤葦
木葉
木葉
そう、今日は12月5日。俺の誕生日だ。
赤葦
木葉
赤葦
その言葉に他意はない。
そう分かっていてもつい顔が緩んでしまう。
赤葦
木葉
俺はストラップを早速携帯につけた。
その様子を見て木葉さんも嬉しそうに微笑む。
今までの中で1番の誕生日だと思った。
コメント
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ゆなさんの作品久しぶりに読んだけど、、、やっぱり最高です((o(*>ω<*)o))
このお話普通に好きだよ 最初と最後さ、うちが起きたことに似てるしない?わ