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かなめちゃんちょいと久しぶり!この作品むっちゃくちゃ好きやわー- ̗̀ ꒰ঌ💓໒꒱ ̖́-今から全部読みますわね😏
神作品すぎるぅ天才かなんかですか?
さいっこうぅっっ
大飛
小さく身動ぐ大飛の手首が僅かに見えた
優太
なにかで強く縛られたような跡が見える
『……襲ったらしいよ…』
優太
確認しようとして優太が手首を掴んだとき
大飛
大飛
飛び起きた大飛は優太から距離を取った
優太
優太
大飛
大飛
優太
大飛
大飛
優太
大飛
優太
優太
優太
何かに怯えるような大飛に 戻るように強く言われ 優太はその部屋を後にした
タンタンタン…
優太
階段を降りてる途中で座り込み頭を抱える優太
優(やらかした…) (絶対やった…俺…) (この後……追放かな…?) (でも、それより…)
優太
優太
学園からの追放よりも 大飛に会えなくなることが憂鬱だった
最悪な気分のまま教室に戻ると クラスメイトの視線が優太に集中する
優(そうか…みんな見てたんだ…)
優太
溜息をついて自分の席に座ると 普段話しかけてこない隣の生徒が そわそわしながら優太を見ていた
優太
『あ……いや、その…』
優太
『お、おめでとう!』
優太
『だって!キングに連れて行かれたってことは』
『キングの奴隷になれたってことだろ?』
優太
優太
『またまた~』
『みんな!うちのクラスから奴隷出たぞ!!』
パチパチパチパチパチパチ…
クラス中から拍手を贈られる優太
優(なんなんだよ…) (そんなんじゃないのに…)
優太は机にうつ伏せて寝たふりをする
その日はそのまま放課後まで何事も無く 新たな奴隷を見にクラスにやってくる 野次馬達から逃げるように優太は帰宅した
−−−−−翌日−−−−−
いつものように廊下に並ぼうとしたとき
取り巻きB『佐藤優太っている~?』
優太
いつも大飛の周りにいる取り巻きの1人が 優太のことを探していた
取り巻きB『あ、いたいた!』
取り巻きB『お前何してんだよ!』
優太
取り巻きB『はぁ?!』
取り巻きB『ちょ、も、時間ないから!』
優太
腕を引かれて優太は連れて行かれる
取り巻きB『お前奴隷だろ!?』
取り巻きB『奴隷はキングと一緒に巡回するんだよ!』
優太
大飛の元に連れてこられた優太
大飛
優太
大飛
大飛
大飛もまさか優太が来るとは 思っておらず面を食らっていた
優太
取り巻きB『遅れてすみません!』
取り巻きB『新しい奴隷なんですよね?』
取り巻きB『1年だから分からなかったみたいで…』
取り巻きB『今度からちゃんと来させるんで』
取り巻きB『ほら、お前も謝れ!』
優太
大飛
取り巻きB『…それで…あの…』
取り巻きB『俺…連れてきたんで…』
大飛
取り巻きB『その…き、キスを///』
優太
大飛
大飛
大飛の言葉に数人の 取り巻き達全員が目を瞑る
大飛
優太
言われるまま目を瞑る優太
沈黙が廊下に流れた
大飛
取り巻きB『ありがとうございますッ!!』
ゆっくり目を開けると 大飛は先に歩き出していた
取り巻きB『ほら!お前は俺達の前!』
優太
大飛の背中を追いかけて歩く優太
ふと見えた大飛の手が震えていることが 目に入りただならぬ不安を感じた
優(キスって…) (ほんとに…したのかな…?) (大飛くん手が震えてる……) (昨日のことも…キスも…) (もしかして他人に) (触れられるのが…怖い…?)
後ろから大飛の表情を見ることはできない
恐怖に怯えているなら その恐怖を取り除いてあげたい
逃げたいと願うなら 逃してあげたい
何でもしてあげたいという想いと 同時に湧き上がる手に入れたいという欲
拳を握りしめて湧き上がる欲を押し殺した
大飛
『お疲れ様でした!』
巡回が終わると大飛は屋上に上がっていった
終始俯いていた大飛 優太は大飛の表情を見ることができなかった
取り巻きB『お前、明日は遅れるなよ?』
優太
取り巻きC『お前やったな!』
取り巻きB『やばいな!幸せ!』
取り巻きB『明日もしてもらわないとな!』
取り巻きC『明日は俺だから!』
優太
優(糞みたいな会話だな……) (てかこいつら…) (誰一人気付いてないのか…?)
優太
先輩達に挨拶をして優太は大飛の後を追った
タッタッタッ…
階段を駆け上がる優太 あと少しで屋上に着くという手前
優太
大飛
階段の途中で蹲る大飛を発見して駆け寄る
顔が青白く呼吸も苦しそうな大飛
体を支えようと伸ばしかけた手を ハッとして止める優太
優太
大飛
力無くフルフルと首を横に振る大飛は 今にも倒れそうほど虚ろな目をしていた
優太
どうしようか考え倦ねる優太
大飛
優太
大飛
大飛
大飛
血色の無い顔で痛々しく微笑む大飛
優太
優(こんな顔して…) (貧血なんて嘘だ…) (どう見てもパニック発作だろ…)
優太
大飛
大飛を抱えて優太は屋上に上がる
腕の中で弱々しく暴れる大飛
大飛
優太
体力の限界が来て気絶した大飛を 大切に大切に運んで屋上の部屋向かった
ベッドに優しく寝かせて 上から布団をかけてあげる
優太
優太
優(でもよかった…) (あんなとこで1人で倒れなくて)
眠る大飛をベッドに腰掛けて眺める優太
優太
優太
どれくらいの時間そうしていたのか分からなかった 大飛の瞼が僅かに動いたのを見て、咄嗟に 大飛から距離を取る優太
大飛
優太
大飛
優太
大飛
優太
大飛
優太
優太
大飛
大飛
優太
大飛
優太
大飛
大飛
天井を見つめながら話す大飛
優太はその横顔をじっと見つめていた
優太
大飛
大飛
大飛
大飛
優太
大飛
大飛に言われるままベッドに近寄ると 僅かに震えている手が伸びてくる
大飛
優太
大飛
優太
優太
大飛
優太
優(お願いなんて…言われたら…)
大飛
手を近くまで差し出すと 遠慮がちに触れてくる冷たい手
確認するように少しずつ触れる手が 弱々しく優太の手を握ると 優太もその手を握り返した
大飛
大飛
大飛はそう言うと再び瞼を閉じる
優太
優太
優太がそう返すと握られた力が 少しだけ強くなった気がした