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コメント
2件
おお… なんかもう…神! (どんどん語彙力低下
rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 二次創作
rara🎼
rara🎼
rara🎼
第63話『雷鳴』
朝。
カーテンの隙間から差し込む光が、こさめの額に当たっていた。
まだ完全に熱は下がっていないが、昨日よりは落ち着いているようだ。
布団の端で見守っていたらんは、小さく息を吐いた。
らん
らん
その安堵に浸ると同時に、胸の奥に重いものが残っていることを自覚する。
――自分は二日も家を空けている。
しかも、何も連絡していない。
らん
想像するだけで胃の奥が重くなる。
それでも、こさめを置いて帰る気にはなれなかった。
昼。
すちが買い出しに出ている間、らんはこさめの横に座っていた。
体温計を確認して、少し笑みを浮かべる。
らん
うっすら目を開けたこさめが、掠れ声で応える。
こさめ
らん
らんはそう返しながらも、胸の奥がざわついていた。
――この時間が落ち着けば落ち着くほど、帰ったときの自分が想像できなかった。
夕方。
こさめの様子が安定したのを確認してから、らんはようやく席を立った。
らん
すち
すち
すちはそれ以上何も言わなかった。
その一言に背中を押されるように、らんは外へ出た。
夜。
自宅のドアを開けた瞬間、重い空気が流れ込んできた。
リビングに足を踏み入れると、ソファにいるまが腰を下ろしていた。
腕を組み、低い声で言う。
いるま
らん
いるま
いるま
らんは言葉を失った。
いるまの眼差しは冷たい怒りを宿していて、視線が刺さる。
らん
絞り出すように説明する。
しかし、その言葉が終わるより先に声が飛んできた。
いるま
一気に空気が震えた。
らんは反射的に視線を落とす。
らん
いるま
いるまが立ち上がる。
抑えていた感情が溢れ出すように、言葉が続く。
いるま
いるま
いるま
その声に、らんは顔を上げた。
怒鳴り声の奥に、確かな震えがあった。
いるま
最後の言葉は、絞り出すように低かった。
怒りの余韻を残しながらも、それは確かに「仲間を想う声」だった。
沈黙が落ちる。
らんは唇を噛み、深く頭を下げた。
らん
らん
いるま
短く返される。
だが、その言葉の奥に許しが含まれていることを、らんは感じていた。
夜更け。
自室に戻ったらんは、机に突っ伏すように座り込んだ。
胸の奥でまだ余韻が渦巻いている。
らん
らん
心配してくれる声。
叱ってでも戻してくれる仲間。
らん
小さく呟いて、らんは目を閉じた。
その夜、らんの胸には静かな温かさが残っていた。
第63話・了
rara🎼
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡500
rara🎼
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