谷口瞳
村山美久
死んでる!!
紐で首を絞められた後がある!
やばいやばいやばい やばいって…!
これ本当に… 全員殺されるパターン!!?
村山美久
中田先輩… 手に何か持ってる?
これって…
藤島あかり
谷口瞳
村山美久
宮地 辰巳
宮地 辰巳
藤島あかり
村山美久
叫ぶよね… 私も叫びたい
最悪の状況だよ
宮地 辰巳
谷口瞳
村山美久
藤島あかり
心臓マッサージを
宮地 辰巳
見ろよ!この顔!!
死んでるだろーが!
藤島あかり
村山美久
中田先輩の手…
谷口瞳
藤島あかり
村山美久
そう スマホを握っている
そのスマホは…
宮地 辰巳
どうして?
藤島あかり
谷口瞳
宮地 辰巳
俺じゃない!!
村山美久
怪しいかもしれない
宮地 辰巳
俺をはめる気か…!
村山美久
谷口瞳
宮地 辰巳
そうだ!!
村山美久
ベッドの脇に ルーターらしき物がある…!
でも このルーター…
宮地 辰巳
谷口瞳
村山美久
犯人はWi-Fiルータの線を ハサミで切った… 電話線と同じだ
藤島あかり
中田先輩に
心臓マッサージを!
村山美久
谷口瞳
藤島先輩は 中田先輩の上に乗り 何度も胸を強く押した
しかし 中田先輩が意識を 取り戻す事は
無かった
宮地 辰巳
谷口瞳
藤島あかり
村山美久
あれから リビングに戻ったが
重苦しい空気が続く
宮地 辰巳
壊れてたよ
藤島あかり
宮地 辰巳
壊したやつ!!
谷口瞳
宮地 辰巳
俺のスマホを?
谷口瞳
取られたのでは?
宮地 辰巳
俺は知らない!!
藤島あかり
宮地 辰巳
一年達の方が
怪しいだろ!
村山美久
宮地 辰巳
中田とお前達しか
居なかった!
谷口瞳
何か分かる?
村山美久
気になるのは…
村山美久
あれからすぐに 電気は点いたけれど… 一体何があったのか
宮地 辰巳
ブレーカーが落ちただけ
村山美久
藤島あかり
私がレンジを使っていて
宮地 辰巳
ドライヤーで
乾かしていた
村山美久
それだけで ブレーカーって落ちる?
誰かわざと落とした…? ブレーカーは階段下に 設置されていた
って言うか どこでドライヤーを? 何でレンジ使ってるの?
谷口瞳
何か聞きたいの?
村山美久
何でレンジ?
どこでドライヤー?
谷口瞳
まかせて!
村山美久
頼もしい
谷口瞳
藤島あかり
谷口瞳
使用したのですか?
藤島あかり
レトルトを温める為に
谷口瞳
では、宮地先輩
宮地 辰巳
谷口瞳
使用していましたか?
宮地 辰巳
谷口瞳
Wi-Fi探しは?
藤島あかり
探していたけど…
宮地先輩は…
宮地 辰巳
探す気は無かった
村山美久
って事は 二人は別行動…
二人共 中田先輩を殺せた可能性がある
でも
空き部屋で 中田先輩と揉み合う事もなく 首を絞めて
ルーターの線を切る…
短時間に そんな事…できるかな?
ってか 何のために停電にさせたの?
村山美久
谷口瞳
そうか
ルーターの線を切ったのは 中田先輩だったのかも
きっと 中田先輩と犯人は 共犯だった
そして 本当は違う人物を 殺す予定だった
宮地先輩のスマホを 持っていたのは
宮地先輩が外に出た時に 連絡をさせない為…
って事は… 殺そうと思った相手は
宮地先輩
でも 中田先輩は逆に殺された
だとしたら…
私達三人で ルーターを探している時… 犯人は先に空き部屋に入っていた
そこに中田先輩が合流
そして 油断していた中田先輩の 首を絞めて…
死んだ後にブレーカーを 落とした
あの時に聞いた 隣の部屋からの物音は 犯人が逃げる際に出した音
谷口瞳
村山美久
宮地 辰巳
お前らはどうなんだよ
村山美久
宮地 辰巳
谷口瞳
お互い様ですよね
宮地 辰巳
別行動してたんだ?
谷口瞳
中田先輩が
北原先輩の遺体を、
見たく無いって…
宮地 辰巳
それで?
谷口瞳
アリバイが無いのは
全員一緒ですよ!
藤島あかり
宮地先輩、
やめて下さい
宮地 辰巳
村山美久
このままでは 話が終わらない…
落ち着いて 冷静に話をするには…
藤島あかり
お茶を飲みませんか?
村山美久
良いアイデア!
宮地 辰巳
その紅茶には、
睡眠薬が入ってんだろ
村山美久
そうだった…!
藤島あかり
なら、水道水とか?
谷口瞳
村山美久
宮地 辰巳
水道水なら良いか
藤島あかり
宮地 辰巳
藤島あかり
宮地 辰巳
それ持って来い
藤島あかり
宮地 辰巳
谷口瞳
中田先輩が…
村山美久
確かに 食欲なんてない
人が死んでいるからね
宮地 辰巳
俺には関係ない
谷口瞳
宮地 辰巳
トラブル起こして、
いつも迷惑してたんだ!
藤島あかり
宮地 辰巳
ヒールの靴を
履いてきたから…
村山美久
ヒールの靴を履いたら トラブルメーカーなの?
去年 それで揉めたって事?
谷口瞳
どうしたんです?
宮地 辰巳
スケットの演劇部に
注意されてよ
藤島あかり
平松部長だったの…
だからかな?
その演劇部の先輩は、
脚本を大切にしていたわ
村山美久
脚本を書いたのが平松部長… 演劇部から スケットに入った人は 脚本を忠実に表現したかった
ん?と言うか…
谷口瞳
村山美久
谷口瞳
村山美久
やはり頼もしい
宮地 辰巳
変だぞ?
谷口瞳
演劇部から、
何人参加したんですか?
藤島あかり
村山美久
宮地 辰巳
中田と演劇部の女子
谷口瞳
演劇部の方が事故に?
藤島あかり
宮地 辰巳
今年も散々だよ!
村山美久
私が一番 散々だけどね
宮地 辰巳
こんなコテージを
見つけて来なければ…
村山美久
谷口瞳
このコテージを
見つけたんですか!?
宮地 辰巳
サイトを見せられて
村山美久
北原先輩…まさか
藤島あかり
宮地先輩が手配したと、
思っていました
宮地 辰巳
俺が決めたんだから!
俺の手柄だ!
谷口瞳
電波もない山奥でしたね
村山美久
これは…
北原先輩と中田先輩は 共犯だ
昨日… 皆を睡眠薬で眠らせて 二人で何かをしていた? いや違う
「三人」で何かをしていた
でも 北原先輩と中田先輩は 裏切られて殺された
三人目の誰かに
元々の計画は
宮地先輩を殺す事のはず
犯人は藤島先輩?
それとも 考えたくないけど 谷口さん…だったり?
それか 殺される事を悟った 宮地先輩が反撃して…?
あーわからない!
宮地 辰巳
藤島あかり
持ってきます
宮地 辰巳
藤島あかり
お菓子くらいなら
食べれるかな?
谷口瞳
村山美久
ございます
市販のクッキー… 食欲は無いけど 少しだけなら…
それから私達は
ほとんど 会話をしなかった
人殺しは誰だ?
そんな不安と恐怖に 襲われていた
そして
谷口瞳
村山美久
あれ?私…寝てた?
藤島あかり
まだ眠い…
谷口瞳
村山美久
村山美久
村山美久
藤島あかり
きゃあああああ!!
村山美久
リビングの入り口にある ドアの前で
座るような体勢で 宮地先輩は居た
不自然なのは お尻が少し浮いている
宮地先輩は
ドアノブにロープをかけて
首を吊っていたのだ
つづく