テラーノベル
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まだ俺が警察官になって間もない頃。
慣れない制服と慣れない現場に、毎日少しだけ息が詰まりそうになっていた。
そんなある朝、背中をぽん、と軽く叩かれた。
桜が舞い散るのと同時に声をかけられた
🌸
その笑顔は初対面なのに、不思議と懐かしいような安心感をくれる。
🦈
🌸
差し出された手は温かく、握った瞬間、少しだけ緊張が解けた。
🌸
🦈
🌸
くだらないやりとりなのに、声も表情も優しいから、不思議と嫌じゃない。
それからの日々、らんはいつも俺のそばにいた。
現場ではさりげなく庇ってくれて、
仕事終わりには「おつかれ!」
と笑ってくれる。
ある日、信号待ちでらんがふと遠くを見た。
ほんの数秒、笑顔が消えて──何かを思い出すような、深い影がその瞳をよぎった。
そしてポツリと呟いた
🌸
何を、誰を、とは言わなかった。
でもその言葉は、まっすぐ胸の奥に届いた。
ぬし
ぬし
ぬし
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