𝑆.
風に流されることを望んで 吐いた言葉は
無風の教室にずどん、と落ちた
𝐶.
そんなことすら
気にしない素振りで
彼は静かに膝を抱える
𝑆.
本当にそんな気がしただけに
小指の爪くらい傷つく
ちょっとくらい反応してくれてもいいじゃんね?
そっぽを向いた彼に背を向けるように
机に突っ伏する
ただひたすらに眠い
繰り返しの日々も疲れた
俺の癒しはないのかよおおぉぉ()
自分の腕を枕にして
ゆっくりと目を閉じる
ああ、昨日なにしたっけ
もう思い出せないや
今日も帰ったら 色んなことやらなきゃな
あ、あと剣道の道場行かなきゃな...
あとは
...えっと
...あとは
頭にふわっと何かが乗るのと同時に
少し世界が暗転する
なんだっけこの香り
誰かがこの香水をかけてたっけ
なんか母さんが持ってる香水で
いらないからって
俺がもらったんだっけ
...あれ、なんで、 俺この香水つけてないのに
あ、
俺もいらなくて
ふざけて、ころんに...
...あれ
𝐶.
𝐶.
綺麗に透き通った声
浅めのため息
規則正しい足音のあとに
ドアが開閉される音
やばい
やばい
なにがやばいって?
そんなんわかんないけど
𝑆.
𝑆.
春の白い光に照らされて
耳は真っ赤に染まる
意識した
今意識した
ああやばい
想像以上に厄介かもしれない
あとは
...あとは
𝑆.
君が好きだってこと
赤い頬を隠すように
口角をぐっとあげた
❦ℯꫛᎴ❧
お久しぶりですw
久々にこのアプリ開きました
なんかすごい腕が落ちてる気がする...
き、キノセイダヨネ...
ほんとに不定期更新に なると思いますが
またちょこちょこ 投稿しようと思ってます
連載の方を続けるかは考え中です☆(((
それではまた〜
コメント
21件
ドロップちゃん久しぶり〜!お話更新されてるの見て心臓ばっくんってなった((?? いや、もう、ほんと最高…久々にドロップちゃんのお話見て泣きそうになった( ;ᯅ; )見終わったあとのこのなんとも言えない後味が変わってないのに何故か安心した( '꒳' )