IAーリリィ
思い出してくれそうにないわね…。
あなたは私のことを思い出せるかしら。
IAーリリィ
私はここにいるわ。
Fukase
きみは、そっか、ここにいてくれるの?
IAーリリィ
ええ、
Fukase
ずいぶんやさしいね、ありがとう
Fukase
よるがこわいときのおまじない、
夜が怖いときのおまじない?
Fukase
「あけないよるはない」、んだってさ
IAーリリィ
そうなのね。
何も知らないあなたは、また教えてくれた
とっても嬉しいはずなのに…
覚悟は出来ていたのに…、
Fukase
どこにもいかないって、やくそくして、
Fukase
ゆびきりしたのは、だれだっけ
IAーリリィ
忘れてしまっ─
どうして涙が零れるの?
Fukase
きみはさ、どうしてそんなに、かなしいかお するの?
そんなの…
Fukase
あれ、なんで、
Fukase
あれ、どうして、
Fukase
ぼくは、
Fukase
ぼくらは、ないてるんだ
あなたは私の名前まで忘れてしまった。
IAーリリィ
どうか思い出して。
Fukase
らら、らり、るら、
IAーリリィ
え、?
Fukase
らら、らり、るら、
Fukase
らら、らり、るら、
私の名前、かしら…。
Fukase
きみも、うたおう?
IAーリリィ
ええ、
らら、らり、るら、
らら、らり、るら、
IAーリリィ
…、
Fukase
ねぇ、そらがあかるいよ
夜が明けたのね
Fukase
そろそろあさなのかな
Fukase
ほらみて、そらが、きれいで、
IAーリリィ
本当ね
Fukase
ああ、とっても、そらって、あおいんだねぇ
IAーリリィ
そう…ね…。
Fukase
ほら、おいで、ちょっとあるこうよ
IAーリリィ
ええ、そうするわ







