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轟が千夏に“過去を聞く”日
放課後の教室。 みんなが帰り始める中、轟は千夏の席に近づいた。 千夏はいつも通り笑っていたが、 昨日の相澤との会話を思い出してか、 どこか無理しているように見えた。
轟焦凍
千夏の手が、ペンを握ったまま止まった。
夏野千夏
轟焦凍
千夏はしばらく黙っていた。 けれど、逃げるような笑顔は作らなかった。
夏野千夏
轟は息をのむ。 千夏は続ける。 声は淡々としていたが、その奥に揺れがあった。
夏野千夏
轟焦凍
夏野千夏
千夏は少しだけ笑った。
夏野千夏
轟は何も言えなかった。 ただ、千夏がどれだけ苦しかったかだけが胸に刺さった。
千夏のトラウマが発動する戦闘訓練
ある日の対人戦訓練。 千夏は爆豪と組んで模擬戦をしていた。 爆豪の急な突進、轟の氷壁、周囲に散る水の粒── その全てが、幼い頃の“あの時”と重なってしまう。 千夏の呼吸が一瞬乱れた。 次の瞬間、周囲の水が千夏に反応して集まり始める。 床が濡れ、空気がひやりと冷えた。
夏野千夏
恐怖で手が震えた瞬間、 轟がすぐに間に入った。
轟焦凍
轟の声と、穏やかな冷気が千夏の周囲を制していく。 水が暴走しそうになる前に、轟がきれいに封じてくれた。 爆豪も言う。
爆豪
千夏は深呼吸をして、ゆっくりと個性を収めた。 けれど、胸の奥では “また迷惑をかけた” という思いだけが膨らんでいた。
過去のヴィランとの“再会”
その数週間後。 雄英周辺で小規模なヴィラン事件が起き、 1年A組は応援として現場の警備に回された。 千夏が担当したエリアに、 黒いコートを着た男が現れた。
ヴィラン
千夏の背中がぞくりと冷たくなる。 声の主── 幼い頃、自分を連れ去ろうとしたあの男だった。
ヴィラン
千夏は足が固まる。 呼吸が浅くなり、視界が揺れる。
夏野千夏
男が一歩近づいたその瞬間、 轟が氷を張って割り込んだ。
轟焦凍
その凛とした声に、千夏はハッとした。 けれど、敵を前に“また暴走するかも”という恐怖で、体が震えて動けない。 男は嘲るように言う。
ヴィラン
その言葉が千夏の心を刺した。 轟は怒りを抑えきれず、冷気が強くなる。
轟焦凍
轟の炎と氷の攻撃でヴィランは拘束され、 事件はすぐに収束した。 しかし千夏の心は、しばらく震えたままだった。
事件後、轟は千夏のそばにいることが多くなった。 気にしてくれているのは分かる。 でも千夏は、自分が弱いからだと感じてしまう。
夏野千夏
そう思うと、胸が苦しくなった。 訓練中、轟が無意識に千夏の前に立つのを見て、 つい言ってしまった。
夏野千夏
轟は否定しようとしたが、言葉が出てこない。 千夏は笑って誤魔化す。 いつもの“守られる側の笑顔”。
夏野千夏
轟焦凍
言葉が続かなかった。 千夏はその沈黙を、 “答えに迷うほど、自分は弱い存在なんだ” と受け取ってしまう
夏野千夏
そう言って千夏は訓練場を出ていった。 残された轟は、ただ静かに呟いた。
轟焦凍
2人の距離は近いのに、 心だけがすれ違っていく。
ここで切ります