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愛柰
私はトイレの中で泣き崩れた。
愛柰
そう、その子が放った言葉は
「あの子…幽霊なんだよ…」
愛柰
私は涙を無理矢理止めると、トイレから出た。すると
風見 月
月ちゃんが立っていた。
風見 月
月ちゃんはいたって普通だった。
愛柰
私は「あの事」を言おうとした。 でも……
きっと月ちゃんは知って欲しく なかったと思った。
私と友達でいて欲しいから なのかもしれない。
愛柰
風見 月
私はとっさに言葉を引っ込めた。 しかし、教室に入っていく 月ちゃんの顔は悲しそうだった。
まるで秘密を知ってしまったことを 気づいているように……
愛柰
私はお昼休み、食事に誘ってみた。
風見 月
話しかけると笑顔で月ちゃんは対応 してくれた。
だが食事中…
風見 月
愛柰
月ちゃんの顔は曇っていた。
風見 月
愛柰
風見 月
風、周りの音でよく 聞こえなかったが これだけはわかっていた。
月ちゃんは、自分の正体のことを話していたんだと……