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窓側の席とあの子

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窓側の席とあの子

3 - 窓側の席とあの子 3話

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2019年10月12日

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愛柰

嘘でしょ…そんな…

私はトイレの中で泣き崩れた。

愛柰

せっかく友達が出来たのに…
そんな…

そう、その子が放った言葉は

「あの子…幽霊なんだよ…」

愛柰

きっと虐待されて、死んじゃったんだろうな…

私は涙を無理矢理止めると、トイレから出た。すると

風見 月

あ、愛柰ちゃん。おはよう☀

月ちゃんが立っていた。

風見 月

愛柰ちゃん?大丈夫?

月ちゃんはいたって普通だった。

愛柰

あ、あのさ、

私は「あの事」を言おうとした。 でも……

きっと月ちゃんは知って欲しく なかったと思った。

私と友達でいて欲しいから なのかもしれない。

愛柰

やっぱ、なんでもない。

風見 月

そっか。

私はとっさに言葉を引っ込めた。 しかし、教室に入っていく 月ちゃんの顔は悲しそうだった。

まるで秘密を知ってしまったことを 気づいているように……

愛柰

る、月ちゃん、お弁当
一緒に食べよう!

私はお昼休み、食事に誘ってみた。

風見 月

うん!

話しかけると笑顔で月ちゃんは対応 してくれた。

だが食事中…

風見 月

ねぇ、愛柰ちゃん…

愛柰

?な、何?

月ちゃんの顔は曇っていた。

風見 月

知ってるんでしょ?

愛柰

えっ!?

風見 月

私が………だってことを。

風、周りの音でよく 聞こえなかったが これだけはわかっていた。

月ちゃんは、自分の正体のことを話していたんだと……

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