存在しない 前回のあらすじ
色欲の大罪の王、アスモデウス 通称オジーは ピエロのフィッザローリィのファンだった
フィッザローリィの出場四年目になる ピエロコンテストに訪れたオジーは そこで同じく大罪の王であり、 地獄が始まった頃から付き合いのある 強欲のマモンと鉢合わせる
オジーがフィッザローリィのファン だと知ったマモンはオジー、フィッザローリィ、マモン三人での食事会を提案し、 オジーもそれを承諾した
食事会のためにオジーは 暴食の王であるベルゼブブ
通称クイーン・ビーの元へ 向かったのだった……
クイーン・ビーの館にて
ビー
え、食事会?マムと?
ビー
絶対喧嘩になるよ?!
ビー
私のとこの料理を出してくれるのは…嬉しいけど…
ビー
オジー本気で言ってる?
ビー
マモンのこと嫌いでしょ?
オジー
フィッザローリィと会わせてくれると言うんだ
ビー
フィッザローリィ?
あのインプのピエロだよね
あのインプのピエロだよね
ビー
あの子好き〜可愛いし、パフォーマンスもすごいよね!
去年私も行ったな〜
去年私も行ったな〜
ビー
それでマムにバカみたいな値段のぬいぐるみ買わされた
ビー
あれ正規の値段も高いのによりさらにぼってるわ
ビー
ま、可愛いからいいけど
ビー
今年で優勝4年目だっけ?
オジー
ああそうだ
彼のパフォーマンスにすっかり虜になってしまって
彼のパフォーマンスにすっかり虜になってしまって
オジー
どうしても生の舞台を見たかったんだ
今年も素晴らしい演技だったよ
今年も素晴らしい演技だったよ
オジー
サーカスコンテストで彼に会うことも出来たが……
オジー
マモンにバカみたいな金を払うのも嫌だった
オジー
きっとあの金のほとんどが
奴の懐だ
奴の懐だ
ビー
アハハ!
アタシも絶対そうだと思う!
アタシも絶対そうだと思う!
ビー
マム、あなたの事業が
うまくいってるの羨んでるから、きっとその話がくるだろうし
うまくいってるの羨んでるから、きっとその話がくるだろうし
ビー
きっとオズひとりじゃ
嫌な思いするよ
嫌な思いするよ
ビー
あの清々しいほどの銭ケバっぷり
ビー
私は嫌いじゃないけど
ビー
オジーは嫌いでしょ?
ビー
仲介に行ってあげたいけど……あたしその日パーティするから行けないし……
オジー
いやいい
うまくいかなければ
その時はその時だ
うまくいかなければ
その時はその時だ
オジー
心配してくれてありがとう
ビー
ビー
オジー
金はどうやってもマモンの懐に入るだろうが
オジー
食事ならフィッザローリィの口に入る
オジー
あいつにしては悪くない
提案だと思っている
提案だと思っている
ビー
あのピエロの
応援がしたいんだ!
良い考えだと思うけど
応援がしたいんだ!
良い考えだと思うけど
ビー
オジーちょっと
甘すぎるんじゃない?
甘すぎるんじゃない?
ビー
あのマムよ?
ビー
ま、でもやってみなきゃ
わかんないか
うまくいくといいね
わかんないか
うまくいくといいね
ビー
私もとびっきり美味しいの
用意してあげる!
用意してあげる!
オジー
ああ、いつもありがとうビー
それではよろしく
私も楽しみにしているよ
それではよろしく
私も楽しみにしているよ
こうしてオジーはビーの協力により 美味しい食事の準備を整えたのだった
次回へ続く!