ガラガラガラ…
乱歩さん
おはよ〜太宰
太宰くん
、!乱歩さん、、
早朝、江戸川は太宰から連絡を貰い、 お見舞いという形でやってきた。
乱歩さん
あ、これ福沢さんからのお見舞いの品ね〜
そう言って江戸川は 机に袋を置き、自身は椅子に座った。
乱歩さん
、、それで、相談って?
先程までの雰囲気とは変わって、 江戸川の声はほんの少し低くなった。 これは真面目な話しだという証拠だ。
太宰くん
、実は、、
太宰は江戸川に、 昨夜の中原の事を話し始めた。
乱歩さん
、、やっぱり気づいちゃったかぁ〜
太宰くん
、!
太宰くん
乱歩さんも、気づいてたんですか、、?
乱歩さん
まあね〜
太宰くん
、、あれってもしかして
乱歩さん
首吊りだろうね
太宰くん
っ、!
江戸川の言葉に太宰は怯む
乱歩さん
逆に考えてみなよ、もし中原先生が
自分の目の前で、自分の手から離れてタヒんだら、
太宰は耐えられる?
自分の目の前で、自分の手から離れてタヒんだら、
太宰は耐えられる?
太宰くん
っ、、
太宰は図星だったようで、 黙り込んでしまった。
乱歩さん
誰にでも限界はある、
それは太宰も分かってるでしょ?
それは太宰も分かってるでしょ?
太宰くん
、、はい
太宰くん
、、乱歩さん、僕は、どうすれb
江戸川が人差し指で 太宰の言葉を拒める。
太宰くん
、?
太宰は江戸川を見る。 いつの間にか江戸川は 席から立ち、顔を太宰に出していた。
乱歩さん
あのね太宰、太宰は
体と頭と気持ちが適合してないんだよ
体と頭と気持ちが適合してないんだよ
太宰くん
、、?
乱歩さん
ほら、よくあるでしょ?
やりたい事を頭では思い描けるのに、
実際には出来ないとか
やりたい事を頭では思い描けるのに、
実際には出来ないとか
太宰くん
コクコクッ
乱歩さん
今の太宰はそれ
乱歩さん
頭ではどうしてこんな事になったのかも、
全部分かってるはずだよ
全部分かってるはずだよ
乱歩さん
でも心が追いつかない、
心の整理が出来ていないんだ
心の整理が出来ていないんだ
乱歩さん
オマケに体もこんなんだから、
自分はじっとして考えることしか出来ない
自分はじっとして考えることしか出来ない
乱歩さん
それで余計心と頭の差が大きくなる、
太宰は今此処
太宰は今此処
乱歩さん
だから予め保険をかけておいた
江戸川は得意げにニヤついた。
太宰くん
、!もしかして、昨日のあれって、、
乱歩さん
太宰なら遅くても気づいてから
1日には此処まで来るだろうから、
もし僕のいない時に気づいちゃった時の為だよ
1日には此処まで来るだろうから、
もし僕のいない時に気づいちゃった時の為だよ
太宰くん
、、流石は名探偵ですね、、
乱歩さん
まあねー!
太宰くん
、、でも、乱歩さん、どうするんですか?
乱歩さん
うーんそうだなぁ〜
乱歩さん
まずは、、病院から抜け出すところからだよね!
太宰くん
、、へっ?