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闇弱

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闇弱

1 - 闇弱 1話

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108

2022年06月15日

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珱琅寺

運命ノ国の深い森の中にある 古い寺 この寺では100年に1度双子が生まれる そしてその生まれた双子には縛りがある ・1週間以上双子が離れ離れになってはならないこと ・双子は必ず封印の術を会得すること

この縛りがあるのには理由がある 双子の片割れには 『幻蛇』 が宿っているのだ

だがしかし 運命ノ国の生まれであっても どちらが『幻蛇』を 宿らせているのかは分からない

なぜなら 『幻蛇』は運命ノ国の子供には その子供の人生を見ることが出来る石を持って生まれることを知っている 宿っている子供の人生を見られて宿主がバレてしまうなど言語道断 ならばモヤをかけてしまおうと『幻蛇』は考え 珱琅寺の双子は 石が割れているか モヤがかかってしまっているからだ

そして 『幻蛇』 が目覚める為には 抑止役である双子の片割れから 1週間離れ離れになり 尚且つ宿主の心が衰弱していなければならない

もし『幻蛇』が目覚め 双子の片割れが暴走した場合 双子の片割れが封印の術を使用し 自身の体に『幻蛇』を 封じ込める必要がある

そうなってしまったら 封印しているものを もう1人が毎日封印の術をかけ直し 暴走させないようにして行かなければならない

ザァァ…

櫌咲 柊彩

(…食料を取りに来てはや6日か。)

櫌咲 柊彩

(集めていた食料のお陰で腹は減らない…が。)

櫌咲 柊彩

ははっ…。

櫌咲 柊彩

1人は…辛いな。

1日後

櫌咲 柊彩

…死にたくない。

櫌咲 柊彩

………。

櫌咲 柊彩

まだ…死ぬべきじゃない。

櫌咲 柊彩

…家のためにも死ぬことは許されないのに。

櫌咲 柊彩

なんで…こうなるんだ?

櫌咲 柊彩

暖かいご飯が食べたい。

櫌咲 柊彩

布団で…寝たい…よ。

櫌咲 柊彩

…寒い。

櫌咲 柊彩

ここが…炭鉱の最深部で無ければ火をつけれたんだがな。

櫌咲 柊彩

終夜なら…地形を変動させて出るんだろうな。

櫌咲 柊彩

…父様。

櫌咲 柊彩

どうして助けて下さらないのですか。

櫌咲 柊彩

終夜…。

櫌咲 柊彩

どうして迎えに来てくれないんだ。

櫌咲 柊彩

……助けてくれ。

櫌咲 柊彩

いや、だめだ。

櫌咲 柊彩

こんな心持ちだったら…。

櫌咲 柊彩

もし僕が『幻蛇』を宿している方なら…。

櫌咲 柊彩

暴走してしまう。

櫌咲 柊彩

もしそんなことが起きてしまえば。

櫌咲 柊彩

僕はこれからどうすればいい。

櫌咲 柊彩

僕より優秀なお前ならわかるだろう?

櫌咲 柊彩

教えてくれよ。

櫌咲 柊彩

なぁ。

終夜

櫌咲 終夜

おかえりなさい…。

櫌咲 終夜

…父様。

櫌咲 終夜

兄上が居なくなられてからもう…。

櫌咲 白兎

…わかっている。

櫌咲 白兎

この場に柊彩が居ないということは…そういうことだろう。

櫌咲 白兎

タイムリミットはもうなくなっている。

櫌咲 白兎

柊彩が宿主なら暴れ始めてもおかしくはないだろう。

櫌咲 白兎

…そのために結界は張り巡らせた。

櫌咲 終夜

………。

櫌咲 終夜

1つ気になっていることがあります。

櫌咲 白兎

なんだ?

櫌咲 終夜

これまで山を走り回って兄上を見つけられないのは…。

櫌咲 終夜

『幻蛇』の復活を望む輩の幻術がここ一帯に掛けられているのではないでしょうか?

櫌咲 終夜

そして、俺ではなく兄上を狙ったのは兄上が宿主だと勘付ける何かがあったから…。

櫌咲 白兎

可能性は大いにあるな。

櫌咲 白兎

100年に一度のチャンスを逃そうとはしないだろうし…な。

櫌咲 終夜

どう…しましょう。

櫌咲 白兎

暴走されても困るが暴走するまで見つけさせる気はないだろうな。

櫌咲 白兎

封印の準備はしておけ。

櫌咲 終夜

…わかりました。

櫌咲 終夜

…柊彩。

櫌咲 終夜

一体どこにいるんだよ…。

櫌咲 終夜

俺が…代わりになれたら。

どれだけよかったか

1週間前

ギリギリギリギリ…

ヒュンッ

櫌咲 終夜

柊彩の弓の弦が切れた?

櫌咲 終夜

…柊彩は今何をしているんだっけ?

櫌咲 終夜

食料の調達か?

櫌咲 終夜

………。

櫌咲 終夜

嫌な予感がする。

櫌咲 終夜

戻りました。

櫌咲 終夜

父様。

櫌咲 終夜

兄上の弓の弦が急に切れてしまいました。

櫌咲 終夜

前回の修理はいつでしたでしょうか?

櫌咲 白兎

貸しなさい。

櫌咲 白兎

ん?

櫌咲 白兎

…おい。

櫌咲 終夜

はい。

櫌咲 白兎

小指に着けていた朱糸が切れてないか?

櫌咲 終夜

(柊彩と繋がっている朱糸が…切れた?)

櫌咲 終夜

っ!?!?

櫌咲 終夜

ということは…。

櫌咲 終夜

柊彩になにかあったんじゃ!?

櫌咲 白兎

…最悪の事態に備えなさい。

櫌咲 白兎

私も早く探索に行きたいが…。

櫌咲 白兎

運悪く1週間出かける。

櫌咲 終夜

(父上が今すぐ捜索を開始すればすぐなのに。)

櫌咲 終夜

(出かける用事を取り消せばいいのに。)

櫌咲 終夜

(父上は本当に柊彩のことを大切に思っているのか?)

櫌咲 終夜

っ…。
わかりました。

ピチョン…ピチョン…

櫌咲 柊彩

…ははっ。

櫌咲 柊彩

そういえばいつも僕は劣等生だったな。

櫌咲 柊彩

劣等生だから…足を滑らせて…。

櫌咲 柊彩

そんな僕が…もし『幻蛇』を宿したら。

櫌咲 柊彩

父様達をねじ伏せられるのかな。

櫌咲 柊彩

…傑作だ。

櫌咲 柊彩

もう…疲れた。

櫌咲 柊彩

あはっ…。

櫌咲 柊彩

壊れてしまおう。

櫌咲 柊彩

狂ってしまおう。

櫌咲 柊彩

『幻蛇』よ…。僕に宿っているのなら暴走させてくれ。

櫌咲 柊彩

もうこんな暗い場所で1人は嫌なんだよ…。

櫌咲 柊彩

………。

櫌咲 柊彩

あははっ。

櫌咲 柊彩

そうだよな。不出来な僕には宿ってないよな。

櫌咲 柊彩

あははっあはははははっ。

櫌咲 柊彩

………。

櫌咲 柊彩

…なんでもいい。

櫌咲 柊彩

化け物でもいい。

僕の傍にいてくれ

そういった瞬間

僕の視界は暗転した

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コメント

5

ユーザー

え?え?え?(訳 通 知 仕 事 し ろ )

ユーザー

わぁ....すごい...世界観神すぎて...!(語彙力)

ユーザー

孤独な双子…………われの性癖ズタボロやぞッッッッッッッッッッッッッッッッ←

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